パンダさんの傷だらけの天使!
文字数 1,333文字
野生の王国!山や森に囲まれた難攻不落の天然の要塞!
外敵阻止でケッコウですが、外の世界へ出かけるのも困難なのです。
動物たちは基本ナワバリで生活してるんでノープロブレム!
だったんだけど、ライフスタイルの多様化によって様相は一変、
外の世界との交流や移動が活発になってきたのです。
これはなかなかにメンドクサイことでありました。
国境には険しい山がそびえ立っている。
この断崖絶壁の中ほどのせまいケモノ道が唯一のルート。
標高あるから夏でも寒いし、足をスベらせればナラクの谷底!
まさに命がけの冒険なのです。
パンダさんはこの”死のロード”に月一でチャレンジしている。
マンガの新刊を入手するには、どうしても行かねばならぬ。
悲壮な覚悟、でも最近は慣れたもんです。
本日も戦利品を運ぶ同志を引き連れてのツアー。
初参加のメンバーたちは不安そうにキョロキョロしてる。
崖のテッペンにインドゾウくらいの大きな岩がありました。
それがまた、グラグラしてて落ちてきそうなのです。
ビビリまくる動物たちに、パンダさんはフフンと得意げに解説。
「何度も通ってるけど、落ちてこないよ。ああ見えて安定して・・・」
の声が終わらないうち、テッペンの大きな岩がゴロゴロ転がった。
ドスン!パンダさんのお腹スレスレに落下!危機イッパツ!
さあ大変!大きくて重たい岩が道をふさいでしまったのです。
パンダさん、困った。これでは前に進めません。
ここまで来て戻るのは、骨折り損のくたびれ儲けでクヤシイ。
頭数はそろっている。みんなで押して岩をどかすことにしました。
秒速5センチメートルで動かせば、谷底に落とせるハズです。
せーのっ!パンダさんたちは力の限り押しました。
残念なことに今回、ウサギとかリスといった小動物が主体。
一番デカいパンダさんに比重がかかります。
くそっこんなことならゴリラを誘うんだった。
少しづつですが、岩は動き始めました。
その時、上からバラバラと落石!アブナイ!
ガツーン!思いっきりパンダさんの肩にぶつかった!
痛いっ!パンダさんは悲鳴を上げようとしたけど、ガマン!
みんな、がんばってる!ここでリタイヤするわけにはいかない。
もう少し、あと少しだ!
その時、パンダさんはフト足元のサルを見ました。
サルは一生懸命押してるフリをしてサボッていたのです。
顔と尻が赤いからダマされるところだった!
パンダさんが怒ろうとした時、またバラバラと落石が!
その小さなカケラがサルの顔面を直撃!ザマアミロ、天罰だ!
「うおおおおおーっ!痛ってえぇぇぇぇーっ!」
サルは大げさにのたうち回った。額にちょっぴり血がにじんでる。
他のみんなは同情してサルを介抱し寝かしつけました。
さあ、気を取り直して岩をどけよう!
えっえええーっ?!サルは労働免除かよっ!
どう見てもスリ傷だろうがっ!ボクの方がよっぽど重症だぞ!
打撲よりも出血か?ビジュアル重視なのか?
それともサッカーみたいにアピール度で決まるんかっ!
チッ、これだからシロウトは!
パンダさんは肩がズキズキするけど、今さら実はボクもと言えず、
大きくて重たい岩を、ひたすらモクモクと押すのであった。
パンダさんの傷だらけの天使!
Like a Rolling Stone!
・・・・・・・・・・To Be Continued
外敵阻止でケッコウですが、外の世界へ出かけるのも困難なのです。
動物たちは基本ナワバリで生活してるんでノープロブレム!
だったんだけど、ライフスタイルの多様化によって様相は一変、
外の世界との交流や移動が活発になってきたのです。
これはなかなかにメンドクサイことでありました。
国境には険しい山がそびえ立っている。
この断崖絶壁の中ほどのせまいケモノ道が唯一のルート。
標高あるから夏でも寒いし、足をスベらせればナラクの谷底!
まさに命がけの冒険なのです。
パンダさんはこの”死のロード”に月一でチャレンジしている。
マンガの新刊を入手するには、どうしても行かねばならぬ。
悲壮な覚悟、でも最近は慣れたもんです。
本日も戦利品を運ぶ同志を引き連れてのツアー。
初参加のメンバーたちは不安そうにキョロキョロしてる。
崖のテッペンにインドゾウくらいの大きな岩がありました。
それがまた、グラグラしてて落ちてきそうなのです。
ビビリまくる動物たちに、パンダさんはフフンと得意げに解説。
「何度も通ってるけど、落ちてこないよ。ああ見えて安定して・・・」
の声が終わらないうち、テッペンの大きな岩がゴロゴロ転がった。
ドスン!パンダさんのお腹スレスレに落下!危機イッパツ!
さあ大変!大きくて重たい岩が道をふさいでしまったのです。
パンダさん、困った。これでは前に進めません。
ここまで来て戻るのは、骨折り損のくたびれ儲けでクヤシイ。
頭数はそろっている。みんなで押して岩をどかすことにしました。
秒速5センチメートルで動かせば、谷底に落とせるハズです。
せーのっ!パンダさんたちは力の限り押しました。
残念なことに今回、ウサギとかリスといった小動物が主体。
一番デカいパンダさんに比重がかかります。
くそっこんなことならゴリラを誘うんだった。
少しづつですが、岩は動き始めました。
その時、上からバラバラと落石!アブナイ!
ガツーン!思いっきりパンダさんの肩にぶつかった!
痛いっ!パンダさんは悲鳴を上げようとしたけど、ガマン!
みんな、がんばってる!ここでリタイヤするわけにはいかない。
もう少し、あと少しだ!
その時、パンダさんはフト足元のサルを見ました。
サルは一生懸命押してるフリをしてサボッていたのです。
顔と尻が赤いからダマされるところだった!
パンダさんが怒ろうとした時、またバラバラと落石が!
その小さなカケラがサルの顔面を直撃!ザマアミロ、天罰だ!
「うおおおおおーっ!痛ってえぇぇぇぇーっ!」
サルは大げさにのたうち回った。額にちょっぴり血がにじんでる。
他のみんなは同情してサルを介抱し寝かしつけました。
さあ、気を取り直して岩をどけよう!
えっえええーっ?!サルは労働免除かよっ!
どう見てもスリ傷だろうがっ!ボクの方がよっぽど重症だぞ!
打撲よりも出血か?ビジュアル重視なのか?
それともサッカーみたいにアピール度で決まるんかっ!
チッ、これだからシロウトは!
パンダさんは肩がズキズキするけど、今さら実はボクもと言えず、
大きくて重たい岩を、ひたすらモクモクと押すのであった。
パンダさんの傷だらけの天使!
Like a Rolling Stone!
・・・・・・・・・・To Be Continued