二宮金次郎と呼ばれて

文字数 566文字

「まるで二宮金次郎さんみたいな人やと思ってた。」ある日の一コマ。
今では親友と呼べる存在で、心置きなくなんでも話せる相手。その友人はこんなに仲良くなる前から密かに私のことが気になっていたと言う。
その頃私は農業が大好きで毎日没頭していた。子どものお迎えの時もギリギリまで畑仕事をし、そのまま作業着と長靴で行っていたのだ。そして片手にはいつも本。少しの待ち時間にも読書を欠かさなかった。そんな姿を見て冒頭のセリフが出てきたようだ。
二宮金次郎さんといえば、薪を背負って本を読む少年の像が有名だ。積小偉大の精神を幼い頃から体得していた人物。しかし、彼の生涯や功績を細部までは知らなかったので自叙伝読んでみることにした。すると、なんと素晴らしい人格者ではないか‼︎
「鍬をふるう人間に徳がなければ土は答えてくれない。作物は育たない。」本当にその通りだと思う。農業は誠実でないと務まらない。
金次郎さんは生涯農民でありながらも経済復興、飢餓救済、そして江戸幕府の経済の立て直しにも尽力した。【徳を持って徳に報いる】人の心を動かすのはやはり人の心でしかないと私も思う。
歴史上の人物であっても、身近な人であっても、尊敬できる存在がいることはどこまでも自分を向上していける糧になる。
私もいつか本当に二宮金次郎さんのような人になれるよう日々精進していきたい。
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