001:encounter
文字数 2,012文字
ー1950\4\1・北海道札幌・ススキノ・風俗街ー
札幌のススキノは風俗街が多くあり男の人たちで溢れかえっていたのである、風俗街に〈ボンバー〉と言う風俗店がありボンバーから老婆の大きな声が聞こえた。
「蓮夜っ!! さっさと降りて来て、店の手伝いをしなさい…………暇があったら喧嘩ばっかして!!」
「うるせぇぞ!! 高校1年に風俗の手伝いをさせようとするんじゃねぇよ!!」
「喧嘩するくらいなら店を手伝いな!!」
ボンバーを運営しているのが怒鳴っている老婆で怒鳴られているのが16歳の〔白泉 蓮夜〕である、蓮夜は毎日のように喧嘩をしていた。
蓮夜は老婆にうるさく言われるので家の外に出て逃げようとする、そこにまた喧嘩したのかと苦笑いをした幼馴染の〔音谷 昴〕がやって来たのである。
「また、婆ちゃんと喧嘩したのか? 唯一の家族なんだから仲良くしたらどうなんだよ?」
「そんなのは関係ねぇよ!! 喧嘩をするなって言って来るけど、俺は不毛な喧嘩はしてねぇんだよ!!」
「確かに、お前が治安を守っているな…………それでも、婆ちゃんは喧嘩をして欲しくはねぇんだろうな」
昴は蓮夜がまた喧嘩をしたのかと呆れて仲良くしろよと言うが蓮夜は聞く耳を立てない、蓮夜は口を垂らしながらススキノの中心地に向かうのである。
蓮夜たちが中心地に向かっている最中にボロボロ姿の男が走って蓮夜のところにやって来る、ボロボロの男は地面に倒れ込む。
「蓮夜の兄貴っ!! ススキノに、この前の愚連隊のトップが来て暴れてるんです!!」
「あの、チンピラたちの親玉か? 懲りずにススキノにやって来るなんてな…………ぶち殺してやる!!」
「ソイツらも蓮夜にボコボコにされて来ようなんて、よく思えたなぁ…………俺もついて行くからな」
ボロボロの男は蓮夜の子分のような男でススキノに愚連隊の人間が来ていると蓮夜に伝える、蓮夜は話を聞いて前に伸したチンピラの親玉だと分かった。
蓮夜は全力で走っていき昴も必死に蓮夜の後ろを走って追いかけているのである、するとススキノの真ん中で人混みが出来ているのを蓮夜が見つけて駆け寄る。
「どけっ!! どけって!! テメェが暴れてるって言うチンピラの親分か…………ガタイは良いじゃねぇか」
「あぁん? お前が、俺んところの子分をやったって言う高校生のガキか? 大人の喧嘩に口を出してんじゃねぇ」
「大人の喧嘩だと? ふざけた事を抜かしてんじゃねぇ。テメェらはススキノの害悪なんだよ!!」
「言ってくれるじゃねぇか!! ちょうど良いや。暴れたりないから付き合ってもらおうか!!」
「受けてたとうじゃねぇか!! ススキノに戻ってきた事を後悔させてやるよ…………始めるぞ!!」
蓮夜は群衆をかき分けてチンピラの親分がいるところに向かうと確かに男が暴れていた、蓮夜は暴れたりないなら自分が相手になってやると言って構える。
親分は面白いと言って上着を脱ぎ捨ててファイティングポーズを取りタイマンを始めようとする、蓮夜も軽くジャンプして準備運動を始めた。
「ボコボコにしても、子供のように泣くんじゃねぇぞ」
「それはこっちのセリフだ。テメェが良い大人でボコボコにやられても、泣くんじゃねぇよ」
「舐めてんじゃねぇぞ!! お前なんかヒョロヒョロ野郎に負けるわけがねぇだろうが!!」
男は蓮夜に向かって拳を振り上げて殴りかかる、それを蓮夜はヒラリと避ける、その後も殴りかかるが蓮夜は余裕そうな顔で男の拳を避けて行く。
2分くらいが経った辺りで蓮夜は潮時かと呟いた、すると今度は蓮夜から仕掛けて行く、大柄な男の懐に一気に突っ込んでいき腹に1発と顎に膝を入れる。
「こんな奴に、俺様が伸されるなんて…………」
「テメェは図体だけがデカいような男だから強くねぇんだよ…………ススキノで大きな顔をすんじゃねぇぞ」
大柄の男が蓮夜のような小柄な男に負けた、ギャラリーは驚きで声を出せずに固まっていた、すると群衆の後ろから拍手をする音が聞こえて野次馬たちは振り返る。
すると金髪長髪の男がしゃがみ込み蓮夜に向けて拍手をしていたのである、そして立ち上がって人をかき分け蓮夜の前までやって来た。
「君の喧嘩を見て興奮したよ。気に入ったから、俺の下についてみる気は無いか?」
「あぁん? お前の下につけだと、そもそもアンタは誰なんだよ!!」
「おっおい!! 蓮夜。その人は、もしかしたら知ってる人かもしれねぇ…………」
金髪の男は蓮夜のタイマンを見て気に入ったから仲間にならないかと言った、蓮夜は金髪の男が誰だか知らないので断ると昴が走って来たのである。
「この人は、北海道を愚連隊による戦国時代に突入させた立役者の1人…………《百鬼會・総長》の〔百野 鬼丸〕という男で間違いない!!」
金髪の男は愚連隊の百鬼會という組織の総長をしている男だと昴は蓮夜に説明した、鬼丸は少しニヤニヤしながら蓮夜の勧誘を続けるのである。
札幌のススキノは風俗街が多くあり男の人たちで溢れかえっていたのである、風俗街に〈ボンバー〉と言う風俗店がありボンバーから老婆の大きな声が聞こえた。
「蓮夜っ!! さっさと降りて来て、店の手伝いをしなさい…………暇があったら喧嘩ばっかして!!」
「うるせぇぞ!! 高校1年に風俗の手伝いをさせようとするんじゃねぇよ!!」
「喧嘩するくらいなら店を手伝いな!!」
ボンバーを運営しているのが怒鳴っている老婆で怒鳴られているのが16歳の〔白泉 蓮夜〕である、蓮夜は毎日のように喧嘩をしていた。
蓮夜は老婆にうるさく言われるので家の外に出て逃げようとする、そこにまた喧嘩したのかと苦笑いをした幼馴染の〔音谷 昴〕がやって来たのである。
「また、婆ちゃんと喧嘩したのか? 唯一の家族なんだから仲良くしたらどうなんだよ?」
「そんなのは関係ねぇよ!! 喧嘩をするなって言って来るけど、俺は不毛な喧嘩はしてねぇんだよ!!」
「確かに、お前が治安を守っているな…………それでも、婆ちゃんは喧嘩をして欲しくはねぇんだろうな」
昴は蓮夜がまた喧嘩をしたのかと呆れて仲良くしろよと言うが蓮夜は聞く耳を立てない、蓮夜は口を垂らしながらススキノの中心地に向かうのである。
蓮夜たちが中心地に向かっている最中にボロボロ姿の男が走って蓮夜のところにやって来る、ボロボロの男は地面に倒れ込む。
「蓮夜の兄貴っ!! ススキノに、この前の愚連隊のトップが来て暴れてるんです!!」
「あの、チンピラたちの親玉か? 懲りずにススキノにやって来るなんてな…………ぶち殺してやる!!」
「ソイツらも蓮夜にボコボコにされて来ようなんて、よく思えたなぁ…………俺もついて行くからな」
ボロボロの男は蓮夜の子分のような男でススキノに愚連隊の人間が来ていると蓮夜に伝える、蓮夜は話を聞いて前に伸したチンピラの親玉だと分かった。
蓮夜は全力で走っていき昴も必死に蓮夜の後ろを走って追いかけているのである、するとススキノの真ん中で人混みが出来ているのを蓮夜が見つけて駆け寄る。
「どけっ!! どけって!! テメェが暴れてるって言うチンピラの親分か…………ガタイは良いじゃねぇか」
「あぁん? お前が、俺んところの子分をやったって言う高校生のガキか? 大人の喧嘩に口を出してんじゃねぇ」
「大人の喧嘩だと? ふざけた事を抜かしてんじゃねぇ。テメェらはススキノの害悪なんだよ!!」
「言ってくれるじゃねぇか!! ちょうど良いや。暴れたりないから付き合ってもらおうか!!」
「受けてたとうじゃねぇか!! ススキノに戻ってきた事を後悔させてやるよ…………始めるぞ!!」
蓮夜は群衆をかき分けてチンピラの親分がいるところに向かうと確かに男が暴れていた、蓮夜は暴れたりないなら自分が相手になってやると言って構える。
親分は面白いと言って上着を脱ぎ捨ててファイティングポーズを取りタイマンを始めようとする、蓮夜も軽くジャンプして準備運動を始めた。
「ボコボコにしても、子供のように泣くんじゃねぇぞ」
「それはこっちのセリフだ。テメェが良い大人でボコボコにやられても、泣くんじゃねぇよ」
「舐めてんじゃねぇぞ!! お前なんかヒョロヒョロ野郎に負けるわけがねぇだろうが!!」
男は蓮夜に向かって拳を振り上げて殴りかかる、それを蓮夜はヒラリと避ける、その後も殴りかかるが蓮夜は余裕そうな顔で男の拳を避けて行く。
2分くらいが経った辺りで蓮夜は潮時かと呟いた、すると今度は蓮夜から仕掛けて行く、大柄な男の懐に一気に突っ込んでいき腹に1発と顎に膝を入れる。
「こんな奴に、俺様が伸されるなんて…………」
「テメェは図体だけがデカいような男だから強くねぇんだよ…………ススキノで大きな顔をすんじゃねぇぞ」
大柄の男が蓮夜のような小柄な男に負けた、ギャラリーは驚きで声を出せずに固まっていた、すると群衆の後ろから拍手をする音が聞こえて野次馬たちは振り返る。
すると金髪長髪の男がしゃがみ込み蓮夜に向けて拍手をしていたのである、そして立ち上がって人をかき分け蓮夜の前までやって来た。
「君の喧嘩を見て興奮したよ。気に入ったから、俺の下についてみる気は無いか?」
「あぁん? お前の下につけだと、そもそもアンタは誰なんだよ!!」
「おっおい!! 蓮夜。その人は、もしかしたら知ってる人かもしれねぇ…………」
金髪の男は蓮夜のタイマンを見て気に入ったから仲間にならないかと言った、蓮夜は金髪の男が誰だか知らないので断ると昴が走って来たのである。
「この人は、北海道を愚連隊による戦国時代に突入させた立役者の1人…………《百鬼會・総長》の〔百野 鬼丸〕という男で間違いない!!」
金髪の男は愚連隊の百鬼會という組織の総長をしている男だと昴は蓮夜に説明した、鬼丸は少しニヤニヤしながら蓮夜の勧誘を続けるのである。