第3話

文字数 361文字

それから何日か経ったある日の朝。



私は朝ご飯を食べ終えると、


自分の部屋の鏡の前で、髪の毛をセットし始めた。

(新しく買ったいちごのヘアアクセサリー……。


玲央ちゃん、気が付いてくれるかな……)

ここなー。玲央ちゃんが迎えに来てくれたわよー
そこに一階からお母さんの声が聞こえた。
はーい、今行きまーす

階段を下りて玄関に行くと、


いつものように玲央ちゃんが玄関前に立っていた。


心菜、おはよう
おはよう、玲央ちゃん
それじゃ学校いこっか
うん

そっと当たり前のように手を差し出してくれる玲央ちゃん。


私はその手をきゅうっと握る。



いつもの、この瞬間が、好き……。

あ、心菜、ヘアアクセサリー新しくなった?
玲央ちゃんが声をかけてくる。
うん。友達と一緒に買いに行ったんだけどね。もう一目ぼれで……
そっか。よかったね。かわいいよ。心菜によく似合ってる
えへへ……
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登場人物紹介

ここな

れお

ここなの母

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空太

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