第14話

文字数 583文字

あ、そうだ、そろそろお腹減ってきたからクレープ食べようか
うん、そうしよう!


玲央ちゃんが、ガサゴソと袋の中からクレープを取り出す。

はい、これ心菜の分
ありがとう
こっちが俺の方だね
それじゃ、いっただっきまーす


クレープを包む紙をくるくると外し、


はむっと一口。

わあ……おいしい。


玲央ちゃん、やっぱりここのクレープおいしいね

うん、そうだね



玲央ちゃんの方を見ると、


玲央ちゃんも美味しそうに笑顔を浮かべていた。


(やっぱり玲央ちゃんと一緒の時間が、一番楽しい……!)
あ、そういえば、玲央ちゃん
ん?
どうして今日はクレープ、お持ち帰りにしたの?
……あ……それは……えっと……
……?



そういうと玲央ちゃんは私の体を自分の方に引き寄せ、


私の唇にそっと唇を重ねてきた。

……!

……こういうこと、したかったから……


だって俺たち、ちゃんと付き合ってからは、まだ一度もしたことなかっただろ……?

うん……
キスもしてないから不安がるんだぞって言われて……
うん……
だから……その……

玲央ちゃん嬉しい……


もう、不安じゃないよ……

……そっか


顔を赤くしながら、にこっとほほ笑む玲央ちゃん。

玲央ちゃん、だーいすき……


私はそっと玲央ちゃんに近づくと、


今度は私から、玲央ちゃんにキスをした。

……心菜……




……玲央ちゃんとのキスは、甘い、いちごクリームの味がした。






これからも、ずっとずっと一緒にいようね。玲央ちゃん……。












Fin

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登場人物紹介

ここな

れお

ここなの母

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空太

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