第３話

　北川彩女は、人生で、一度だけ、横浜市内のコミュニティ新聞「あけぼの新聞」で、インタビューの記事を飾った。
　しかし、心配になったタカユキは、彩女と何度か食事をしてから、彩女は、「女優をやめる」と言って、芸能界から引退をした。
　新橋イチローを諦めると言った。
　芸能界を引退してから、彩女は、横浜市内の速記通院学校へ行って、あけぼの新聞へ入社した。タカユキは、彩女と短い期間、同僚になって、仕事をした。アヤメは、タカユキと違って綺麗な字を書くこと。それと、心配したタカユキが、彩女に「速記の仕事は、どうか？」と提案して、一緒に、仕事を回って、新聞記事を二人で書く仕事をしていた。
　タカユキが、一生懸命、記事を書いた文字を、清書する喜びを、アヤメは、感じたのだった。＜完＞