第1話 "死のうか" まではすぐに辿り着く。

文字数 809文字

現在30歳。


未婚、子持ち。
資格も特技も何もない。

貯金はゼロ。
借金は数え切れないほどある。


顔もブスでもなくて
特別可愛いわけでもない。



おまけに、風俗嬢。




おじさんの性欲処理しかできない。
そして、そんな事なんて誰にでもできる。


趣味は、パチンコ。
お客さんが好きな人が多くて
始めた。


今思えば、着目点そこじゃないだろ て思う。


とにかく必死に生きてきた。
いつもギリギリだった。
いつも崖っぷちに立っている。






30年間も自分でいると
本当は、それが好きなんじゃないかと思ってくる。



自分で何かできる事、人の為にできる事
僕の存在。

こんなに、何もない、何もない以下の
マイナスな人間もいるんだから
みんな、がんばれ!って言う
そう言う励まし、、、だろうか。



そもそも、人に、がんばれ!て
言える程の人間でもないし


生きていくのって大変。


ポジティブになろうとすると
ネガティブな事が次々に出てきて
頭が、ネガティブな要素だらけになる。




街を歩いていると、タワーマンションが
次々とできていて、広告には、ガラス張りの
広い空間に、高級そうなソファーとワインが置いてある写真。



〔こんなとこに住んだって、なにがあるんだ。どうせ死ぬのに。〕



とか、すぐ思っちゃう。


死ぬからこそ、自由に好きに生きてきた。



好きな事で生きていこうと思ってた。

でも実際、好きな事してるだけじゃ
生きれないから。

好きなことをする為に、みんな努力する。
努力して努力して努力しまくる。



周りの人達に支えられたりして —


周りの人?
僕にはいない。
友達もいないし
何もいない。





でも、僕は昔から、人には恵まれていて
助けられる事は沢山あった。


でもその助けてくれた人たちって
今関わってるかと言ったら関わってない。





その人達は、僕を助けた事を
後悔してるかな、、、とか
考え出したら止まらない。

出会わなければ、幸せだったかもしれないのに

とすら、思ってしまう。


30歳、今が一番、最低で、何もなくて
ゴミみたいな存在だと思う。




ああ、死のうかな—


















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