優しい歌が歌えない

文字数 438文字

どうして!
どうしてこんなに世界は汚れてるの!

男に襲われてからしばしば見る悪夢に狂わされそうになってた。
あんなことさえなければ。
今の私は高い場所に実をつけた桃ですらつぶしてしまいそうだ。

この世は弱者を積極的に救済はしてくれない。
声を上げなければ存在を黙殺されるのみ。
ねえ、お母さん疲れちゃった。
前向きに戦ってきたけれど、気付いたら心がボロボロだったんだ。
日曜朝に放送される女児アニメのヒーローくらいかっこよくありたかったけど、どうしてかな。
笑えるくらいバカバカしい。

気がついたら辛かったんだ。

自分の心のキズに気が付かないようにして、気丈に戦ってきたけれど奥底に闇が渦巻いていた。
そしてそいつは私を完膚なきまでに叩きのめして食らいつくそうとしている。

負けたくない時にも負けてしまう時がある。
それが今なのかもしれない。
ああ、本当はもっとしっかりしたかった。
でも気分が落ち込んで、なんで私は生きてるんだろう?というくらいには落ち込んでた。

そんな時だった、アイツが声をかけてきたのは。
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