詩小説『化け猫になれたら』3分の猫の恋。猫好きな人へ。

エピソード文字数 568文字

化け猫になれたら-onomichi-

孤独を愛した猫が、孤独に愛された猫が、最後の最後、果ての果てで出逢った、港街の恋。エメラルドグリーンのその瞳。

潮風にまぎれて、百年続いていく白猫との恋のような。

化け猫になれたら、化け猫になれたら、君のTシャツの中埋もれていたいよ。
化け猫になれたら、化け猫になれたら、孤独な夜にならないようここで眠る。
もう少し、ここに居させて。

貨物船の積荷と共に、白猫は運ばれていった。みなとからなにもできず見てた。二匹を切り裂くように汽笛が鳴った。

長い石段を登っていく。お寺に生きる百年の木。太い枝捕まり見下ろした港街。

化け猫になれたら、化け猫になれたら、君のTシャツの中眠っていたいよ。
化け猫になれたら、化け猫になれたら、夕焼けは切なくさせるから。
眠りにつくまでで良いから。

僕は今日もこの港街に生きる。人並みを外したこの片隅で。港につく船をただ待つ。百年のエピソードかかえて。

喉を鳴らして、顔を洗った。ひとり分の日溜りを分け合った白猫を。

化け猫になれたら、化け猫になれたら、君のTシャツの中眠っていたいよ。
化け猫になれたら、化け猫になれたら、哀しい夢はどうか見ないように。

眠りにつくまで、いっしょに居て。
運命は汚れてる、落書きに。

もう少し、ここに居させて。
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登場人物紹介

主人公はあなたです。それぞれの恋愛模様を『詩小説』で。

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