影法師③

文字数 151文字

橋の上で振り向くときにも

微かな摩擦を感じている

誰かを待たせすぎてはいけないと

誰かを不快にさせたら敗北だと

「この身は光と空気を(よう)している」

空はそんなセリフは吐かない

「私は踏みつけられている」

それが大地のセリフだなんて

橋の上に佇むときにも

微かな摩擦を感じている

たしかに見事な割り切り方だ

のっぺらぼうの面構え
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