第2話

文字数 631文字

友人たちと映画を観て遊び、

疲れて帰ってきたサナは、

自分の部屋で着替えるなりすぐに

友人たちとのグループチャットを開いた。

今日はありがとう!
とっても楽しい
映画も面白かったし、最高の1日だったね!
そうだね!
サナは今何してるの?
部屋でくつろいでる
まっ、そーだよね
サナはヒマだもんねー
ひどいなー!
私にだってすることくらいありますよー、だ!
私達よりはないでしょ
はいはい、そうやって私はヒマ人だってからかってー
ヒマ人は私達の会話に飛び込むな、ってか?
その通りでーす
で、ヒマじゃないお二人さんは今何を?
ちょっとカフェにもぐりこんでまーす
私もそんな感じ
私は家に直行したけど……
二人ともそれぞれカフェに入ったってこと?
一人カフェとか、私耐えられないけど
一人カフェも案外楽しいよ
そうかな?
そういえば、涼介君とは今どうなったの?
どうって……
もうとっくに別れたけど?
へえ、涼介と別れたの?
んー私、そろそろ帰ろうかな
私もそうする
明日は大学だしね
じゃあねー。おやすみ
会話を終了させたあと、

違和感を覚えてサナはトークを見直した。

すると、けっして信じたくない事実が、

浮かび上がってきたのだった……。

数分後、

グループトークに新規着信がきた。

今日はありがとね、みやび!
うん、とっても楽しかった!
今日の写真、送ろうか?
えっ待って、これってグループじゃ?
やがて、4つのメッセージは送信取り消しされた。
取り消されても、

その言葉は槍のようにサナの心に刺さっている。

そして、二人とのグループチャットを消去した。
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