詩小説『ホテルで待ち合わせて』3分の不倫。大人達へ。

エピソード文字数 677文字

ホテルで待ち合わせて

ホテルで待ち合わせて、ホテルに身を潜めて。

生活感がないなんて勿体無い。
むしろ漂わせるほどに。

自由な関係ならさほど夢中にならぬのに。
禁じられてしまえばムキになる。

ホテルで待ち合わせて、ホテルに身を潜めて。

言いふらせたならこの気持ち報われるのか? ひた隠したならこの気持ち高まるばさりか?

ホテルで待ち合わせて、ホテルに身を潜めて。

部屋へと繋ぐエレベーター待ちきれなくて。扉が開くまでキスをして。扉が開いてもキスをした。

ホテルで待ち合わせて、ホテルに身を潜めて。

そんなに焦らなくても、なくなるもんじゃないんだしだなんて。

ここまで来て焦らされたって、落ち着けないさ、剥き出しになる。

ホテルで待ち合わせて、ホテルに身を潜めて。

宙ぶらりんなこの関係。
途切れないで。

明日終わるかもしれない関係。
終わらないで。

ホテルで待ち合わせて、ホテルに身を潜めて。

日焼けした腕も。

くるぶしの靴下も。

ほうれい線に溜まったファンデも。

髪の匂いも。ノースリーブも。

ホテルで待ち合わせて、ホテルに身を潜めて。

満たされる。満たされる。満たされる。
潤っていく。潤っていく。潤っていく。

ホテルで待ち合わせて、ホテルに身を潜めて。

今日で終わりにしようなんて、冗談だろ?
ママになるのと、お腹に手を当てた。
その時僕は夢から覚める。

「それじゃ、終わりだな。旦那と子供と幸せに」

って言ったんだ。

「責任取ってもらわないとね。この子のパパには」

そう、彼女は言ったんだ。
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登場人物紹介

主人公はあなたです。それぞれの恋愛模様を『詩小説』で。

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