詩小説『平行線』3分の片想い。平行線を辿る人へ。

エピソード文字数 367文字

平行線

持て余した朝。カーテンを捲れば雨降りで。
この空じゃ、会いに行くのもやめとこうか。

なにかと理由つけてぽっかりと空いた日曜日の午後。
珈琲を立てて、溢れる匂いに包まれてた。

近づかない限り、遠くはならない。
遠い分、近づけないそんな関係で。
距離は縮めないまま、君を想う。

なにもできずに、なにも起こさずに。
朝方を走り出す青い車で。

なにかしたくて、なにか起こしたくて。
ヘッドライト、海沿いを照らす。

街灯のアーチ。弧を描くカーブ。
コンビニのココア、甘ったるい余韻。

点滅の赤信号、降ろした窓。
回り出した街を見届けて、帰る。

触らない限り壊れない君。
壊れたくないから触れない僕。
世界を変えれずに、世界に留まる。

持て余した朝。カーテンを捲れば雨降りで。
この空じゃ、会いに行くのもやめとこうか。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

主人公はあなたです。それぞれの恋愛模様を『詩小説』で。

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック