詩小説『深夜のファミレス』3分の人間ドラマ。全ての若者へ。

エピソード文字数 619文字

深夜のファミレス

効きますなんて謳われた化粧品。先輩に売りつけられようとしてる。

友達に売ったら半分。その友達がまた売ったら三分の一、分け前があがるよ。

彼女はたじろぐ。

深夜のファミレス。
芋づる式で闇。

煙草の煙と香水の匂い。立膝でソファーの上。黒のジャージに派手な小物。

昔悪かったです自慢と、女の話で馬鹿騒ぎしている。現実からは逃げられましたか?

揉み消した煙草。

深夜のファミレス。
井の中の蛙ですね。

仕事の合間を縫って、ようやくやって来た彼。
言葉に詰まる彼女。遠距離恋愛を経て。

沈黙を割くように、彼が切り出す別れ話。
あまりに唐突すぎて、机にふせる彼女。

未来は見えますか?

深夜のファミレス。
触れそうもありません。

殴り書きのノートには、何度も斜線が引かれる。いいネタはひらめきましたか?

いつか売れると信じてる。面白くないのは気づかないふりで。

なにが残りますか?

深夜のファミレス。
夢から覚めそうに。

私といえばドリンクバーの、ホットコーヒーを注いで。なにをするでもなくただただ、ぼんやりとしてました。

夜が明けるまで、仲間と語り合ったり。小腹がすいただとかで彼と来たこと思い出されます。

寒空にもうすぐ朝が来ます。薄暗い駐車場。誰も知らない今日が始まろうとしています。回り出したこの町で。

私は変わりましたか?

小さな物語が繰り返される。
深夜のファミレスの片隅で。
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登場人物紹介

主人公はあなたです。それぞれの恋愛模様を『詩小説』で。

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