第二話 優しさは至福の贈り物

文字数 408文字

通報しますよ

すみません


つい

あなたが美しいので

見とれてしまいました……?


僕が何かしましたか?

通報されるような

ことはなにも


ただ道を

歩いていただけですが

美しい私は

見てしまったのです


あなた……

その猫を苛めていましたね


それはつまり

虐待

暴力

破壊の限りを尽くす

人類史上最悪最低の

人物であるということを

あなた自身で証明しています


さあ

どうします?

どうしますって?

まだ己の罪を認めない


強情で欲張りで

自分勝手な性格を

悔い改めることは

しないと……


わかりました

通報します


しますよ?

ちょっと待ってください


僕はただ……

諦めました


あなたには何を言っても

人の言葉は通じないと……


これでは時間の

無駄

浪費

というものです


人生を三回やり直しても

乙女の気持ちは浮かばれない

ことでしょう


さようなら

一人で喋って……

行ってしまった


これもきっと

陽気のせいだろう


まあ

いいさ


災難は去ったことだし

彼女の家に急ごう


なっ

ニャー

なんだ?

これは


確かに

住所的には

ここなんだが……的には

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登場人物紹介

主人公

迷い猫

執事風

メイド風

彼女

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