第3話 伝承の召喚
文字数 370文字
手で印を結び、その場で詠唱を唱える。
叫んだその声が止んだ後、何事もなかったように静寂が残るだけだった。
もう一度伝承の召喚を行う。何度も何度も…印を結び詠唱を唱える。
変化がなく時間は過ぎ去っていく。
その直後に目の前にある黒い影が次第にカタチを作り姿を現す。原型を留めた瞬間いきなり帳に攻撃を仕掛ける。
クアアアァァァ、クアア゙ア゙ア゙
召喚した八咫烏はあちこちを飛びまわり、俊敏な動きで帳を翻弄する。
その後、彼がどうなったかは言うまでもないことだろう。