デートタイム……？
文字数 818文字
待ち合わせ場所にて。
（夢原、遅いな）
愛崎君、待たせてごめんねっ！
夢原、おはよう。映画ならまだ間に合うな。
うん、行こう♪
…………
映画、面白かったね！
まぁ、いいんじゃないかな。
（俺にはつまらなかったけど、こう言っておこう）
（俺にはつまらなかったけど、こう言っておこう）
もう、クライマックスなんて今まで見た中で一番感動しちゃったよ～なによりあのシーン……
……。
あ、そういえばお腹空いたね、ご飯にしよう♪とっておきのお店を知ってるの♪
ああ。
…………
んー、おいしかったぁ。ここのパンケーキは本当に絶品♪
そうだな。
（いまいちだったな……）
（いまいちだったな……）
次は……その……いいところ、連れて行ってあげる。
ああ。
……
この公園、森の中みたいだよね。こんなにきれいなのにほとんど知られてないの。今だって私達しかいない。
そうだな。
（確かに良い光景だ。もっとにぎわっても良さそうなのに）
（確かに良い光景だ。もっとにぎわっても良さそうなのに）
ねぇ、愛崎君……今日お出かけに誘ったのはね、伝えたいことがあって……。
……なんだ、言ってみろ。
私……愛崎君のことが……
好き……。
好き……。
……俺のどこが？
なんていうか、ひとめぼれというか、それに、放っておけない感じがして……守ってあげたくなるの。
……。
愛崎君は、私のこと、どう思って……
グサ。
あ……え゛……？
ああっなんてこと！ やっぱりクコイの心配どおり、この女は泥棒猫でした！
グサ。グサ。グサ。ぐちゅ。
クコイ、なにもまだ殺すことはなかったんじゃないか？
いけません！ このような戯言を吐く時点で重罪なのです！ お兄様、この間なんて危うく唇を奪われそうになったでしょう！
そういえばそうだったな。
ところで、お兄様。この女になんて返事をしようとしていたのです？
え？
まさかお兄様まで好きというつもりじゃなかったでしょうね？
まさか。俺を好きな理由もよくわからないし、俺自身こいつのことは好きでもなんでもない。
そうですよね♡お兄様がこんな馬の骨など好きになるわけありませんよね♡クコイったら心配性です。
(童貞卒業するためとセ○レにならいいかなとは思ったけど)
