第三十話 仄暗い地の底にて

文字数 165文字

魔女らが聖堂院に立ちよる以前。陽の光など一切届かない暗く深い地の底にて、密かなやり取りが行われていた。
「……遂に我らが悲願が叶うのか」
岩壁に覆われた空間である。にも関わらず、不思議とその”声”は、空気を震わせず反響音を響かせない。
「……今に見ておれ、間もなくこの星は我らがものになる」
その者らの瞳は妖しく光り、この場の闇を割いた。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み