パンツ泥棒
文字数 274文字
パーティーから帰ろうとして、服を着ようとすると、パンツがない。しかたなくズボンをじかにはく。
あとから聞いた話だと、他の人たちもパンツを盗まれたそうだ。みんなパンツなしで帰ったらしい。
パーティーの常連である品妍 の家に行ったとき、白湯が出てきた。ちょっと塩味がして、どことなくおしっこ臭い。そっと台所をのぞくと、品妍が大鍋の中の湯をおたまでゆっくりとかき混ぜている。近づいてみると、大鍋の中には女モノの、白にピンクの小さなリボン飾りのついたパンツが、ミズクラゲのように揺蕩 っている。
「そう。パンツ泥棒は私なの」
品妍はそう言ってにっこりと笑った。
あとから聞いた話だと、他の人たちもパンツを盗まれたそうだ。みんなパンツなしで帰ったらしい。
パーティーの常連である
「そう。パンツ泥棒は私なの」
品妍はそう言ってにっこりと笑った。