矛盾

文字数 305文字

ガラス瓶の中の歪は
本当に高価な代償で
裏側を拭うのは法律の紙に
真実は代名詞を綴る
落ちていった雨の叫びが
ぼんやりと到達していく
一人の赤から黒に変わった
映画の俳優がどうして
繰り替えし続いて行くのかは
妖精の法則だから
それが裏付けをした出来合いのメロンも
有難くスプーンで掬うから
歪んだ水たまりに落ちていったせいで
結局それに苛まれることになる
全ては形作られた記憶の
中を走る無数の泥の手が
融合していく数々の石に
輝きを取り戻すのは
そこに念を込めていく
ただ広がる雲があまりにも上下して
下って行ったり
上がって行ったり
風景を支えている
鏡の中を見れば
星々の潰れた粒が
降りていくがあまりにも
関係ない気がする
全ては矛盾を含んで遠のいていく
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