最初からレベル９９・雄烈栄の視点
文字数 2,786文字
あなたの人生は短かったですがぁ、とても模範的な生きざまでしたぁ
本当の願望をさらけ出しちゃってくださぁい
カナエルはベルトを外した。
そして永遠の愛を誓うのですぅ！
俺をレベル上限の、レベル９９の勇者として異世界に送ってくれ！
それなら問題無さそうですねぇ
しばらくして、俺は異世界に転送された。俺の姿は背が高くがっちりした体つきに変化しているようだ。剣を背負っている。教わった通りにウィンドウを開くとステータスが表示され、俺は望み通りレベル９９になっているのがわかった。ジョブは「勇者」。攻撃力とかの数字はすげえ値になっていて、保有スキルの欄にはたくさんの魔法が並んでやがる。やったぜ、これで病弱な俺とはおさばらだ！ これからは思う存分暴れまわって、周囲に強さを見せつけてやるぜ！
ここは森の中。ちょっと歩くとヒョウのような動物と遭遇した。剣を構える俺。ヒョウはじりじりと間合いを詰め、そして飛びかかってきやがった。俺が剣を軽く振ると、ヒョウはあっさりと真っ二つに切り裂かれ、やがて煙になって消えた。……気持ちいー！ 俺は圧倒的に
少しすると３匹のヒョウに遭遇した。今度はステータスに書いてあった魔法を使ってみよう。俺は手を突き出して唱えた。
すると手からヒョウたちに向かって炎が噴き出し、
モンスターを倒しながら歩いていると、木のモンスターと
炎の魔法が得意なんだが、それだとあいつを巻き込んでしまう
武闘家のココロだよー
てへ
服が破けるとか
じゃあもう少し様子を見てみないか？
その瞬間、俺は空高くジャンプしてトレントに上から斬りかかった！ 幹の上部が割け、蔓がばらばらになってココロが解放された。俺は着地してすぐに根元に一撃！ トレントは切り倒されて消えていった。俺はココロに駆け寄った。
俺はまだ仲間になってねえ
次はえっとー……
なんで俺がお前に告白して振られる前提で準備してんだよ！
なんかココロが先走ってすまないが、俺たちは新たな冒険者パーティーメンバーを探してるんだ
どうだ、俺たちの仲間にならないか？
俺のことはオレツェーと呼んでくれ
レッツ・パーティー！
一緒に冒険する仲間って意味のパーティーだって
じゃあ街に案内してくれねえか？
