「妹の悪夢」サマリー ②2年生2学期編(25~40話まで)

文字数 2,375文字

■第25話■ 先生の「失踪」
その日、かえで先生はホームルームにも授業にも現れなかった。何も告げられずクラスの誰も理由は分からない。それでも淡々と授業は進んでゆく。休み時間の話題も先生の「失踪」だ。そんななか山葉は指をけがしてしまい、レナーテとともに医務室に向かう。そこのベッドには苦しそうに休むかえで先生の姿があった。

■第26話■ 医務室の騒動
医務室で横たわるかえで先生。山葉はレナーテと職員室に向かうが、その途中レナーテは忽然と姿を消してしまう。医務室のドアは開かず職員室ももぬけの殻と知り焦った山葉は教室に駆け込み、緊急事態を告げる。医務室に殺到した生徒たちでごった返す廊下。そこにかえで先生が現れる。

■第27話■ ごみ捨て場
かすみと一緒に帰るため部活が終わるのを待つ山葉。時間があるため校庭をぶらぶらしていたが、気がつくと一番端にあるごみ捨て場に着いていた。そこには何か青い布が捨てられており、よく見るとそれはスク水だった。血迷った山葉は匂いを嗅ぐが、思案の末捨てることに決める。しかしそれを止める女が現れた。鶯谷だった。

■第28話■ 休みだった部活
その日は部活が休みの美砂が食事当番だったが、帰ってきたのは夜の9時過ぎだった。急な部活が理由だという。その翌日、山葉は部室棟前でかすみを待っていると、美砂と同じ部活の浅井に話しかけられた。雑談の中、昨日は部活が休みだったことを知る。急な部活と言っていた美砂はなぜ山葉に嘘をついたのだろうか。

■第29話■ 先生とのデート
かえで先生と出かけた山葉は、その日が夕食当番だということを忘れていた。帰りに思い出すもスマホを忘れ美砂には連絡ができない。しかし帰宅するも家には誰もいなかった。部活の件で嘘をついた妹。春菜への電話で、東城に絡みつく美砂のことを知らされた山葉は、帰宅した美砂から東城に好きと言われたと告げられ沸騰する。

■第30話■ 妹の嘘
妹をたぶらかされたと思った山葉は呼び出した東城を、美砂と春菜の眼前で殴り倒す。そのまま帰ろうとするが怒った春菜に蹴り倒され、紅村の件も含め罵倒される。自分が東城をもっと大事にしないから駄目なんだという春菜。しかし、東城に告られたというのは美砂の嘘だった。狼狽した山葉は立ち尽くすしかなかった。

■第31話■ 妹の復讐
山葉に殴られた東城は痛々しい姿で登校する。心配するクラスメートたち。離れた場所に座る山葉は、東城と春菜には近づかず見ているだけだった。昼休み、教室を出ようとした山葉は妹の姿に気づく。押し返そうとするが、折り悪く現れた紅村に美砂は「兄は紅村さんのことが好きです」などとあらぬことを告げてしまう。

■第32話■ 体育館裏の惨劇
頭にきた山葉は紅村を振るため彼女を体育館裏に呼び出す。しかしそこには東城、春菜という先客がいた。成り行きで春菜に殴られる山葉。そこに現れた紅村が怒り出し収拾がつかなくなる。その上かすみや美砂、バレー部の連中まで集結し、山葉が紅村を犯そうとしたと通報されてしまう。

■第33話■ 孤立無援
紅村を犯そうとしたとして山葉は理事長室に突き出されてしまう。証人としてバレー部の連中も来ており味方は誰もいない。しかしかえで先生の機転で、犯そうとしたことはバレー部の勘違いであることが判明。何とか無罪放免となる山葉だった。

■第34話■ 恋敵の下級生・1
無罪放免とはなったが、かすみに気を使い1人で下校している山葉。そんなある日、かすみが下級生の男子と一緒に帰ってゆく姿を目撃する。母性本能をくすぐる存在だというその下級生は河合だ。2人はどんな関係なのか。勝手に嫉妬の炎を燃やす山葉は2人のあとをつけることにする。

■第35話■ 恋敵の下級生・2
河合は美砂の同級生だった。何としてもかすみを手に入れたい河合は恥を忍んで美砂に相談する。これは東城のことで兄を疎ましく思っていた美砂にとっても渡りに船。美砂は河合に兄のあることないことを吹き込み焚き付ける。そんなことがあったとは知らない山葉の目の前で河合はかすみとともに恋愛成就の神社に入ってしまう。

■第36話■ 恋敵の下級生・3
かすみはもう河合に告白されたのか、あるいはすでにキスもしたのか…悶々とした夜を過ごした山葉。翌日、意を決しかすみを下校デートに誘うが、すでに先約があった。もちろん河合である。一瞬ひるんだ山葉だったが、空元気で快諾する。かすみとの付き合いの長さを河合に見せつけてやるのだと。

■第37話■ 恋敵の下級生・4
河合はしたたかだった。山葉もかすみもなすすべなく術中にはまってしまい、山葉は何もできなかった。帰宅後、再び悶々とする山葉。しかし、河合が美砂の同級生であることを知り、夕食時に美砂からあれこれ聞き出そうと画策する。

■第38話■ 恋敵の下級生・5
美砂との夕食が始まった。いかに河合の話題を持ち出すか悩む山葉だったが、会話が進むうち何とか僅かな情報を聞き出すことに成功する。年上に尽くすタイプだという河合のこと。部屋に戻る美砂の後ろ姿を眺め、心の中で感謝する山葉だった。

■第39話■ 恋敵の下級生・6
しかしモヤモヤの晴れない山葉はその夜、かすみと公園で話し合う。そこで告げられたのは河合に告られたという事実だった。発狂した山葉は俺と結婚してくれなどと意味不明なことを叫んでしまう。だが、かすみもまんざらでもなかった様子だった。それを知ったのか、河合から決着を着けようという手紙が届く。

■第40話■ 修学旅行~ある目撃
修学旅行で那古野に向かう2年生。新幹線で山葉の隣りには村本が座っているが、雑談の中で村本が御山に振られたことを知る。しかも御山はあの東城のことが好きなのだという。2人が肩を寄せ合って歩いていた姿も見たという村本。でもまさかな。いくらなんでも、ないだろう。
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