「妹の悪夢」サマリー ③2年生2学期編(41~60話まで)

文字数 3,048文字

■第41話■ 修学旅行~浴場
那古野や周辺の観光を終え宿に入った山葉たち。食事も済んで入浴タイムとなったが、浴場ではよりによって鶯谷が待ち構えていた。彼女によると壁一枚隔てた隣は女子の浴場だという。小細工して壁に穴を開けた鶯谷はN組女子の裸を覗くため30秒1000円を要求する。浅ましい山葉たちは支払いを飲み、順番で覗き始める。

■第42話■ 修学旅行~先生のピンチ
風呂で女湯覗きを堪能した山葉たちは部屋でくつろいでいた。プロレスごっこや麻雀をしたりと時間は過ぎてゆく。そんななかトイレから東城が血相を変えて戻ってきた。かえで先生の部屋に夜這いをかけている男がいるという。そいつは世界史の加藤だった。東城の音頭で、加藤を部屋から追い出し制裁を加える計画が進む。

■第43話■ 執拗なスパイク
修学旅行も終わり体育祭の準備が始まった。クラス対抗競技はバレーボールでN組唯一のバレー部員・御山が指導役だ。コートには素人同然のメンバー。その中には春菜の姿もあった。春菜にだけ強烈なスパイクを集中させる御山。倒れた春菜の姿を見て御山をたしなめる穐山。不快そうに出てゆく御山を東城が追った。

■第44話■ 沙貴子、馴れ初め~その1(5月へ巻き戻し)
GW明け。東城は満員電車で学校に向かっていた。激しく混雑する車内。その中で押しつぶされそうになっている御山の姿を目にする。自分の前の隙間に御山を引き寄せ守ってやる東城。それまでほとんど接点のなかった2人だが、成り行きで学校まで向かうことになる。

■第45話■ 沙貴子、馴れ初め~その2(5月へ巻き戻し)
学校までの道すがら、部活やバレーの話で盛り上がる2人。東城は以前バレーをやっていたからだ。それ以降クラスでも会話の増えた2人。そんなある日、掃除当番だった東城は同級の椎名がバレー部を辞めていたことを知る。根掘り葉掘り聞く東城に椎名は御山がバレー部に入ったことで部の雰囲気が一変したと伝える。

■第46話■ 沙貴子、馴れ初め~その3(5月へ巻き戻し)
掃除が終わりゴミ捨て場から戻る途中の東城。御山は練習を見学するよう誘う。教科書を取りに戻った夕方の教室では偶然にも東城と鉢合わせし一緒に下校することに。こういう青春もあるのだと気づいた御山の頭の中では東城の占めるウエイトが少しずつ多くなってくるのだった。

■第47話■ 沙貴子、馴れ初め~その4(6月へ巻き戻し)
中学時代のトラウマで男には興味のなくなった沙貴子だったが、東城のことが気になり始めると練習にも身が入らなくなってきた。自分と部活のため東城を諦めると決めた沙貴子は意を決して「振られる作戦」を決行するが、真逆の結果となってしまう。

■第48話■ 体育祭
10月の体育祭本番。バレーは敗れたが、男子と女子が組む二人三脚も行われることになっていた。男子1人が4人の女子と組み、50メートル4本を走もので、山葉が組んだ4人のうちの1人はよりによって御山だった。山葉を毛嫌いしている御山。アクシデントはスタート直後に起こった。

■第49話■ 彷徨
二人三脚で転倒し御山に怪我をさせてしまった山葉。日曜を挟んだ事故からの2日後、事の重大さを伝えられぬまま登校した山葉は、御山の痛々しい姿に狼狽する。御山は大会出場が絶望となり、責任感から部活まで辞めていたのである。クラスの全員がどこかよそよそしい。山葉は家にも帰りづらくなり街をさまよい歩く。

■第50話■ 家庭訪問~救い
クラスでも浮いてしまった山葉は誰からも話しかけられない。そんな中、かえで先生の家庭訪問でナビ役に指名される。同行するのは自ら手を挙げたかすみだった。先生なりに山葉を慰めようという心づもりなのだろう。放課後、市内や近郊のクラスメート宅を回る車中で、山葉は少しずつ元気が戻ってくるのを感じた。

■第51話■ 家庭訪問~御山の闇
家庭訪問では当然、御山の家も目的地の一つだ。着いても足がすくむ山葉だったが、正式に詫びさせる場を設けようという先生の解決策だったのだ。御山の部屋に通された山葉とかすみは部屋にあるアルバムを見せてもらう。入学式や大会での御山が写っているたくさんの写真。しかし未整理の写真の中に、山葉は御山のドス黒さを見る。

■第52話■ 文化祭~前夜
11月の文化祭に向け準備が進んでいる。出し物や食べ物など学校での話題を独占するほど楽しみにされている。N組ではハイカラ喫茶をやることになっており、その日は来栖の家でウエイトレス役女生徒の衣装合わせが行われていた。しかし、ひょんなことから紀伊國と穐山の関係がバレてしまう。

■第53話■ 文化祭~挑発
文化祭が始まり、山葉たち4人は家庭部のパスタ食べ比べに向かった。美砂の所属している家庭部である。パスタを堪能した山葉たちだったが、そこに美砂も合流してきた。アクセサリーショップで何か買ってほしそうな美砂は東城に指輪をせがむ。東城が折れ、美砂は指輪を薬指にはめ春菜を挑発する。

■第54話■ 後夜祭
文化祭が終わった夜。校庭でのキャンプファイヤーを疲れた表情で眺める山葉たち。理由はもちろん、美砂との一件だ。あいつはどんなつもりで東城に指輪をせがんだのか。重い腰を上げ帰路に就く4人。しかしその途中、山葉はスマホをなくしたことに気づき1人で学校に戻る。

■第55話■ 暗闇の脱出
学校に戻った山葉は校庭に向かうが、その途中の体育倉庫から女の話し声が漏れ出ているのに気づく。声の主はあの穐山と紀伊國だった。聞き耳を立てる山葉だったが穐山に気づかれてしまい疾風怒濤の勢いで逃げる。しかし部室棟の横で、居合わせた女の子を蹴り倒してしまった。心で詫び振り向きもせず山葉は脱出する。

■第56話■ けがをした妹
穐山の追撃をかわし何とか家に逃げ帰った山葉は安堵するも何度となく鳴り響く電話に不安が募る。意を決して出るとそれは穐山だった。観念する山葉。しかし告げられたのは美砂が暴漢に襲われ搬送されたという事実だった。暗闇の中、山葉が蹴り倒した女の子はよりによって自分の妹だったのだ。

■第57話■ 試験勉強
試験が近づいている11月下旬のある日、山葉の家で東城、春菜の3人で勉強をすることになった。順調に進んでいたが、そこに美砂が乱入する。自分も一緒に勉強したいのだという。追い返そうとする山葉だったが、春菜が取りなし4人で机を囲む。しかし波乱もなく終わるはずはなかった。

■第58話■ アキバへ~各停も悪くない
試験も無事に終わった12月上旬。仕切り直しで東京市内へ遊びにいくことになった山葉、東城、春菜、かすみの4人。向かう途中の電車の中で何と盛岡、韮崎の姿を目撃する。接点があるとは思えぬこの2人には何があるのか。追跡することに決めた4人が降り立ったのはアキバの駅前だった。

■第59話■ アキバへ~タフな2人
アキバに着いた4人はさっそく盛岡たちの追跡を始める。2人はオタク系店舗のハシゴを始め、その行き先も購買力もとどまるところを知らなかった。DVDにフィギュアにエロゲーと次々と買い集めてゆく姿に山葉たちは唖然とする。

■第60話■ アキバへ~終着
最後に盛岡たちが向かった先は湯嶋界隈のラブホテルだった。もうこれ以上の追跡は不可能だ。しかしいい加減疲れてしまい、東城と春菜の提案で同じホテルに入ることになる。当然のような顔でシャワーを浴びる東城と春菜。ウブなかすみは目のやり場に困ってしまう。数時間を過ごした4人は夜も更けたころ帰路に就いた。
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