第15話 連れ合い

文字数 522文字

「いらっしゃいませ」





ある夜、皆川加奈子が、いつものバーのいつものカウンター席に座っていた。



しばらくすると男が店に入ってきて、加奈子の隣の席に座った






皆川「おつかれさま。」




男「仕事が細かい作業が多くて、、それでもやっと勤めて半年経ったよ。つかれた。」





皆川「ゆっくりやりなさいよ。





何飲む?」






男「白州12年のソーダー割で。」





マスター「はい、かしこまりました」





皆川「マスター、私はマティーニ」





マスター「はい」




皆川「それでいくらだって?」






男「一枚2000万」





皆川「ふーん 、うまくいくといいわね

私も医院長に、絵が素敵だから欲しいってオネダリするの、毎回大変なのよ。
ご褒美が私にも欲しいわ」






そう皆川が言うと
男は優しく 皆川の髪を撫でる







マスター「どうぞ」




皆川「....ありがとう」






皆川の真っ赤なルージュがひかれた唇が、カクテルグラスにくっつくと、 皆川は静かにマティーニを飲んだ。







皆川「ついに
あと1つで、赤色のシリーズが完成するわね」









男「やれることはやって、貰うものは貰って、あとは全てを投げ打ってでも、君とどこへでも逃げて、一緒にいたい 」














皆川「うん。私もよ。」







皆川は男に垂れ寄り掛かると、男の手を握り、
自分の腿に置いた。












つづく
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