第1話 気持ちの良い朝は分離から
文字数 2,074文字
なにそれ
こんなんあるんだ
さあ言ってみよ〜!
小林より早く起きる
肩下に
ふわりと温もり
正しい
周囲からは子猫に例えられることもあるこの身も実の
安らかなる寝子に
のしかかってみせる(ジェスチャー)
この身は軽いんだぞそう言わんばかりに
だって
少しくらい幼いとそれっぽくみえないじゃん
怖いこと考えたせいで萎えてしまい
今にもチビりそうだ
股間を押さえてトイレに向かう
どうかにかなってしまうところとか
900
かいた寝汗を知らせる
寝る前の重さからなんかすると
なんかわかるらしい
こりゃ三十代に戻れるかもしれないぞ
出し終えたものから順に計量器に置く
紙コップとボトルの重さは無かったことになっているという
疑問に思いながら
便座に腰をかけ
用を足したり引くとしよう
ここで言う踏ん張りとは
力むことではなく
地に足つくことで
バランスを取ろうと働く不覚筋動を抑え流るるがままの排便をーー
要は狙撃銃の銃架のようなもの
ウォシュレットで剥がれた後ろの分も
式に入れたいと先輩はいう
サンプルを提供する身にもなれってんだ
足を体重計に乗せているから
膝がちょうど良い具合に直角だ
これは便座から腰を上げるに都合が良い
わずかに背を反らせたら
反動で上半身を前に倒す
落ちる先にあるのは
体重計から垂直に生えたような膝
即ち
バネ仕込みの踏み台
そこに肘を突き立てれば
倒れる勢いを立ち上がりに利用できる
弾みに合わせるよう
胸筋で肘を押し出し
砲丸投げのように首をふって頭を放れば
連なる背と腰も引っ張られる
体重計だけが
限りなく百%小林を支えている突っ込まないでください
アレの重さがずしりとスマホに出でる
これってミステリー?
この量ほんとやばいって
小林ログに凸ったグラフ表示させちゃう残っちゃう
したら先輩に__
とうとう異常値までお通知するようになったかこの体重刑め
どういうわけか繋がっていたようだ
その理由に気づくまでに
水を湯に沸かすまでの時間がかかった
内容については
小林を即座に沸騰させるカロリーと
山岳で
雄叫びの一つでもあげたいところだが
先輩に聞かれたくないので
じっと我慢
普段は耳障りな電動ミルのモーターとコーヒー豆の粉砕音が
ダイベンしてくれ照いるようで
少しばかり気が安らいだ
ミルで荒削りに
中から微粉を取り除くのだ
パウダー状に降り落ちたコーヒー豆
合わせたところで体重刑に触れはしないだろう微々たるものであることは
計算せずとも出来ずとも
小林にだってわかる
小林でもわかっちゃうじゃないか
恋愛コンテスト終わってる