詩小説『空中ブランコに飛び乗り、月面にタッチしよう』

エピソード文字数 536文字

空中ブランコに飛び乗り、月面にタッチしよう。

アスファルトの水玉。雨の匂い。
暗い夜でも分かるわ。ダイヤモンド。
耳を赤く冷やし。なびくスカート気にせず。
自転車漕いだ。

オリンピックくらい遠かった。会える日は。
指折り何度も確かめた。木曜日。
その指握りしめてみた。鍵のかかった部屋。
迷子になった。

空中ブランコにとびのり、狙い定めてゲートをハイジャンプ。
月面にタッチしよう。

取り留めもない言葉。唇で混雑する前に。
今ここでためらわないで。抱きしめて。

呆れるほど好きよ。

星から星へと繋いだ。真っ赤なバトン。
いくつもの夜見送って。越えてきたの。
ヒトデみたい萎れた星。勲章みたいぶら下げ。
小さい胸張った。

鎖骨に寄せたまつ毛はゴンドラ。
見下ろした世界は街灯り。それから冬の花火。
余所見してるすきにキスして。
おかしくなるほど好きよ。

ハンドクリーム塗り直して。
あなたの頬を撫でて。
私の匂いわけてあげる。

空中ブランコにとびのり狙い定めてゲートをハイジャンプ月面にタッチしよう。

取り留めもない言葉。唇で混雑する前に。
今ここでためらわないで。抱きしめて。

呆れるほど好きよ。

おかしくなるほど好きよ。

いまここでキスして。
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登場人物紹介

主人公はあなたです。それぞれの恋愛模様を『詩小説』で。

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