映画『ティル・デス』冒頭紹介

文字数 1,633文字

*YouTube動画(音声付き)で紹介しています!



《あらすじ》

「トランスフォーマー」シリーズのミーガン・フォックスが主演を務めたシチュエーションスリラー。


 結婚記念日を迎えた仮面夫婦のマークとエマ。


 マークは人里離れたレイクハウスでのバカンスを用意し、結婚生活をやり直したいとエマに告げる。


 夫婦関係の修復を期待して喜ぶエマだったが、翌朝目を覚ますと、彼女はなぜかマークと手錠でつながれていた。


 しかもマークは意味深な言葉を残し、拳銃で自分の頭を撃ち抜いてしまう。


 エマはマークの死体を引きずりながら湖畔から脱出しようとするが、車のガソリンは抜かれており、電話も故障していた。


 絶望するエマに追い打ちをかけるように、侵入者たちが彼女に襲いかかる。


 共演は「バイオハザード ザ・ファイナル」のオーエン・マッケン、「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」のカラン・マルベイ。



《作品の冒頭紹介》(CV.猫美)

 ニューヨークに住むエマは、やり手の弁護士・マークと結婚し、表面上は幸せな生活を送っていた。


 しかしエマはマークの部下であるトムという男性と不倫をしており、このまま不倫は続けられないと考え、結婚記念日を前にトムと別れる決意をする。


「ごめんなさい」


 ホテルから去ろうとするエマ。


「君を大切に思ってる」


 未練があるトム。


「明日会おう」


「いいえ。記念日なの」


 結婚指輪を見て、立ち去るエマ。


――――


 夫マークの弁護士事務所にやってきたエマ。


 机には書類が置かれてあった。


 ニューヨーク市警と書かれてある。


 書類にさわると、そこから、傷だらけのエマの写真が飛び出してきた。


 おそるおそる、エマが書類を開くと、自分を襲った、片目をけがした男の写真があった。


 マークがやってきて、あわてて書類を閉じるエマ。


 彼はこの暴漢から私を助けてくれた弁護士だ。


 これがきっかけとなって、私たちは結婚した。


「仮釈放されたんだ」


 マークの答えに、不機嫌になるエマ。


「一生牢屋に閉じ込められればいいのに」


 そうエマは言う。


「未練があるのは、過去の君だけ」


 マークはそう言うと、エマがうつった写真を手に取った。


 エマとマークがエレベーターにのると、不倫相手のトムがのってきた。


 マークとトムは上司と部下の会話を開始する。


 エマは気まずそうに黙り込んでいた。


 トムと別れ、マークと高級レストランについたエマ。


 そこでマークから特注のネックレスを受け取る。


 そしてマークはサプライズとして、エマを目隠しして、車で山奥の山荘に連れて行く。


 そのレイクハウスは、ふたりの思い出の場所だった。


 数をかぞえ、目隠しをとるエマ。


 机にはメッセージカードがあった。



『愛してる。ふたりがわかつまで』



 メッセージカードにはそうかかれてあった。


 幸せだった結婚生活の写真を見て、微笑むエマ。


「すまなかった。もう一度やりなおそう」


 待っていたマークに、エマはすっかり心を許していた。


――――


 次の朝。


 エマがベッドから起きると、なぜか手錠がついていた。


「これは何?」


 マークにたずねるエマ。


「起きる時間だ」


 マークは突然拳銃を取り出すと、頭をうちぬく。


 血がとびちり、わけがわからないエマ。



「助けて!」



 その叫びは吹雪によって消し飛ばされていく。


 しばらく時間がたち、冷静になるエマ。


 まず手錠を取ろうと、銃を持つが、弾が入っていない。


 しかたがないので、マークの遺体を運ぼうとする。


 重い。


 隠し部屋にあったウェディングドレスを下敷きにし、マークを運ぶ。


 隠し部屋には金庫があった。


「なんの金庫だろう?」


 エマにそれを気にしているよゆうはなかった。


 携帯はなぜかつながらない。


 手錠を外す道具もなぜか、ない。


 マークをひきずり、車庫にたどりつき、車を運転しようとすると、ガソリンが抜かれている。


「血も涙もないのに重いのね」


 つい本音が出てしまうエマ。



 するとカーステレオから聞き覚えのある声が――。



(つづく)


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