第1話

文字数 364文字

午後3時にアラームをセットし、布団に潜り込んだ。しかし、今日一日何も予定がない事を思い出し寝れるとこまで寝てやろうとアラームを解除して、目を閉じた。自分以外誰もいない部屋で、静かで、ゆっくりと時間が進む。そんな時いつも考えてしまう。このままでいいのか、何か変わらなければ、と。まぶたの裏は真っ暗な筈だが、頭の中で思い浮かぶ輝いていると信じた未来が、明るくしようとするも、マッチのように一度は明るくなるがすぐ暗くなってしまう。でも自分の人生はマッチにもなれないんじゃないかと思ってしまった。一度も輝く事がないまま散ってしまうことになるかもしれない。朝になっても暗いままはごめんだ。最後に暗くなってもいい、せめて一度くらいは明るくなりたい。そんな事を考えている間に疲れがたまっていたのか、深い眠りにつくのに時間はかからなかった。
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