第4話

文字数 479文字

「あの報は現時点では確認出来ていない、未確定な情報が入っていた為、一時保留の扱いとなった」
 そう伝えられたCSの子供たちは、若干疑問を持つ者もいたがほぼ全員が納得した。

 そのころ、フィッツァ―八人は幹部に呼び出され広い会議室の中にいた。
「早速だが、この報についてどう思う」
幹部の一人、最高司令官付補佐官(司令官補佐)伊武(いぶ) 重光(しげみつ)が八人に問う。
「私からしてみれば、あり得ないことだと考えています。”適性有り”が何処かに隠れていれば、間もない内に周囲の人間が疑問を持ち報告するはずです」
フィッツァ―の中では最高齢(だが18歳)のルキが答えた。

伊武は腕組をしながらルキ以外を見る。
「他の者は?何かないか」
目が合ってしまったカナト(17歳)は必死で言葉を探していた。
「はい、私もルキさんと同じ意見です。”適性有り”がもし隠れているのならば即刻見つけ出すべきだと思います」
背の低いルキは、長身のカナトを見上げるようにして睨んだ。
(余計なこと言うなよ~。”見つけ出すべき”なんて俺は言ってないのに)
(すみませんルキさん。間違えました)
視線で会話をしていると伊武が椅子から立ち上がった。
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登場人物紹介

ルキ 18歳

フィッツァ―の一人、ギルトの代表。

背は低く柔らかな話し方をするが、内心考えていることには棘がある。

表情と心情が全く一致していない、フィッツァ―の代表。

ヒュウガ 18歳

フィッツァーの一人でクライムの代表。

背が高く無口で近寄り難いが、実際は優しく温厚な性格。

ルキにはリーダーをいつも任せてしまい、悪いと思っている。

カナト 17歳

フィッツァーの一人でオフェンスの代表。

年上(主にルキ)にはすぐ謝ってしまうが、好青年タイプで年下には好かれる。

ライ 17歳

フィッツァーの一人でアトーンの代表。

元の性格は明るいが、‪”‬力‪”‬によって友を失った経験から心を閉ざすようになった。

あまり笑顔を見せてくれないが、これでもマシになった方。

ユウ 17歳

フィッツァーの一人、パニッシュの代表。

ほわほわしていて天然。優しいが仕事はしっかりとするタイプ。

ミナミ 17歳

フィッツァーの一人でシンの代表。

しっかり者で時に冷たいが相手のことを気遣ってる優しい人。

意外と情がありCSに少し疑問を持っている。

セナ 16歳

フィッツァーの一人でリウォードの代表。

元気で明るい性格。語尾に‪”‬っす‪”‬とよく付ける。

基本的に年上には逆らわないが、思ったことは言うタイプ。

アクア 15歳

フィッツァーの一人、バイスの代表。

最年少でフィッツァーになった異端児で、突発的に冷や汗をかかせるようなことを口走る。 

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