詩小説『東京タワー』3分の東京風景。希望追う大人へ。

エピソード文字数 569文字

東京タワー

ネオンに照らされたあなた、
僕だけのためにスポットライトを浴びる。

酒が残ってるうちに、哀しい話は済ませて。
温もりといえば、手元にある珈琲だけ。

夜明けには辿りつけるか?
後もなければ、先もないの?

一寸先は闇、二寸先の光を、
いつだって求めて。

他に道などないのだと、
帰る道などないのだと、

あなたの泪が教えている。

今宵の滲む街を見届けた。

時代の面影連れて、そびえ立つ木。

あまりにも静かに泣いている。

哀しい色で照らし続けてくれよ。

あなたは僕の東京なのだから。

暗い路地裏に、灯るのは吹かす煙草の火だけ。

この街にもあったのか、誰も触れない場所。

薄い煙は、消えてゆく。僕みたいに。

揉み消して、抜け出して、表の街へと帰る。

今だけは、街の光よ、彼女を照らさないでくれ。

どうやら泣いてるみたいだから。

明日を奪うんだ。

マボロシの滲む街を見送って、

今宵も人の熱で灯される紅。

多くは語らず僕の胸奮い立たせる。

静かに燃える火を灯し続けてくれよ。

あなたは僕の東京なのだから。

今宵の滲む街を見届けた。

時代の面影連れて、そびえ立つ木。

あまりにも静かに泣いている。

哀しい色で照らし続けてくれよ。

あなたは僕の東京なのだから。

唯一の希望なのだから。
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登場人物紹介

主人公はあなたです。それぞれの恋愛模様を『詩小説』で。

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