【チャットノベル版】転生帰録──鵺が啼く空は虚ろ
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文字数 1,274文字
何か大事なことを抱えて、一人で苦しんでる
おれがそれに気づいていないとでも思った?
言っただろ?
お前の分もおれが考える──おれが全部守るって
貴女の好きにしていいとおっしゃっていました
ライは別に……怒ってないと思いますけど
できれば貴女にはもう少し協力して欲しいので
中立の立場で構いませんから
その見立てでは、キクレー因子が暴走しているようだ、と
あれはツチノコが持ってるDNAなんだろ?
詮充郎(せんじゅうろう)が若い頃に銀騎(しらき)家の持つ鵺のサンプルから発見しました
その後ツチノコもこれを持っていることが判明したんです
ですが、まずは話を聞いてください
で?鵺のDNAが何故彼女に?
最初にできたのが私、次にできたのが星弥(せいや)です
最初の受精卵にリンの魂を憑依させるのが難航したため、先に星弥(せいや)が代理母を経て産まれました。その後、二年遅れて私が誕生したんです
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次のエピソードへ 6-2 永の不安
作品お気に入り
唯 蕾生(ただ らいお)
15歳。男子高校生
怪力なのが悩みの種
九百年前の武将、英治親の郎党・雷郷の転生した姿
周防 永(すおう はるか)
蕾生の幼馴染
九百年前の武将・英治親の転生した姿
御堂 鈴心(みどう すずね)
13歳。銀騎家に居候している少女
英治親の郎党・リンの転生した姿
永と蕾生には非協力
銀騎 星弥(しらき せいや)
16歳。高校一年生
銀騎詮充郎の孫で、銀騎皓矢の妹
鈴心を実の妹のように可愛がっている
永と蕾生に協力して鈴心を仲間に入れようとする
銀騎 皓矢(しらき こうや)
28歳。銀騎研究所副所長
詮充郎の孫
銀騎 詮充郎(しらき せんじゅうろう)
74歳。銀騎研究所所長
およそ30年前、長らく未確認生物と思われていたツチノコを発見、その生態を研究し、新種生物として登録することに成功した