第4話

文字数 396文字

(……とりあえず充電しておこうかな)

自宅に帰ると、私は再びお兄ちゃんの部屋へと向かった。


そしてトントンとノックを2回。

お兄ちゃん、お兄ちゃん

ん~なんだ?
お兄ちゃんがひょこっと顔を出す。
お兄ちゃん、スマホの充電器貸して
あれ?今日返すんじゃなかったのか?
んー今日会えなかったの。


なんか中庭で待ち合わせしたんだけどね。会えなくて

お兄ちゃんに今日あった不思議な出来事を話してみた。
なんだそりゃ
……からかわれたのかなぁ
全然知らないやつなんだろ? 


お前をからかう必要なんかあるのか?

ん、何かの罰ゲーム、とか……
罰ゲームなあ……。


いや、それよりもっと有力な説があるぞ

え?なに?

学校の中庭の空間がねじれていて、


お前もそいつも中庭にいるが、お互い別空間にいて、


それでお前たちは会えないんだ。ははは。

おにいのばーか。真面目に聞いて損した
くく、ほら、充電器。


まあまたなんか面白いことあったら、聞いてやるよ。

うん……
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登場人物紹介

ほのか

落とし物のスマホ

ほのかのスマホ

ほのかの兄

七海

生徒

生徒

???

???

???


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