第15話 春宵の赤提灯

文字数 119文字

春宵の赤提灯

春の宵、赤提灯がぬらぬらと

灯り始めると

一日の闘いに疲れた漢たちが、

ウワバミの如く吸い込まれ、

木製の椅子に一列に並ぶ。

野球、競馬、女、経済、

とりとめのない話が彼等の

間を通り抜け、
 
杯を傾ける毎に

時は無為に過ぎて行き、

夜は更ける。
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