不死身のワルツと合言葉

文字数 7,382文字

一章:春季
拝啓、愛しい人へ。
アナタがこのメッセージを読んでいるということは、私はもう、アナタの知っている私じゃなくなっているのでしょう。
名残り惜しい気持ちで一杯ですが、
この記憶が失くなる前に、
アナタへ私の言葉を遺そうと思います。
私はとても幸せでした。
私にとって、アナタとの日々は何よりも尊いものでした。
本当は、アナタの温もりを忘れたくはありません。
それでも、この想いは私が居なくなっても残り続けると信じています。
私が私じゃなくなる前に、
この想いが、どうかアナタに届きますように。
ありがとう。
ありがとう。
永遠に。
………………
これは、とある機械人形(アンドロイド)が、
自身の主に残したメッセージだ。
機械人形の役目は、無心で人の為に生きる事。
しかし、偶然にも自我を獲得した個体が、
自分の意思で自分の為の行動を取ることがある。
このメッセージを書いた個体も、
おそらく変異体なのだろう。
誰かに命令された訳でもなく、
自ら主を愛し続けた純粋無垢な変異体。
私も彼女の生き方を見習いたい。
それはそうと、問題は我々人間だ。
我々は怠惰になった。
多様性を重んじ、弱者が強者に成り代わり、
誰もやりたくない仕事を機械人形達が肩代わりするようになってから、
闘争心という三文字すら忘れてしまったようだ。
丁度百年前に終戦を迎えた“第三次世界大戦”ですら、生身の人間からアンドロイド兵を起用するようになり、それ以前に起きた戦争よりも悲惨な光景を目の当たりにする事がなくなった。
それはとてもいい事なのかもしれないが、
人間は何故そうまでして争いを求めるか、
同じ人間の私ですら理解に苦しむ。
勿論、やりたい職に就く事はできるが、
近頃は、リモートワークが八割を占めていて、
言わずもがな、病院の需要が急増している。
満員電車で袋ずめにされながら、
汗水垂らして職場へ向かう時代は終わったのだ。
彼ら機械人形は、人間であろうとするが、
人間になりたいとは思っていない。
怠惰病が世界各地に蔓延る中、
頭のいい変異体は、
恨みを通り越して呆れ返っている。
触らぬ神に祟りなしといった様子で、
彼らのような機械人形にしかなし得ない方法で、
独自の社会を形成しながら平穏に暮らしている者もいれば、人間社会に溶け込んでいる者もいる。
「續(つづき)博士、
妹のマナ様からメッセージが届いています」
聞き慣れた声に呼ばれて、
読んでいた新聞をデスクに置く。
目の前にいるのは、汎用型アンドロイド“ワルツ”。
私専属のメイドさんだ。
妹のマナから電子メッセージが届いたというので、ワルツが壁に写したホログラムでメッセージを表示する。
パソコンがなくても、
彼女がいれば大抵の電子作業はどうにかなる。
“ミサ姉へ、
来週の火曜にミサ姉の家に行くね。
ミサ姉の好きなメロンパンも持って行くから、
楽しみにしていてね。
貴女の愛しの妹、マナより。”
電子カレンダーを確認すると、
その日に予定は入っていない。
マナが来ては面倒だ。
きっと、朝から晩までショッピングに付き合わされるに違いない。
いっその事、
今からでも予定を入れてしまおうか?
だが、可愛い妹を裏切る訳にはいかない。
「返事は、どうなされますか?」
「了承しよう」
「かしこまりました」
ワルツは、私の指示通りに返事の文言をメッセージ欄に記入する。
「用は済んだかい?」
「ご命令とあれば、今すぐにでも」
「じゃ、寝室に行こっか」
「すみません。
そういった要件は、
できれば陽が沈む頃にお願いします」
「分かったよ」
素っ気ない態度のワルツに無理矢理キスをして、
私は仕事部屋から退室する。
愛しの植物たちが心配で裏庭に出てみるが、
みんな元気な様子だったので安心した。
蝶々も花の蜜を求めてやってくる。
モンシロチョウとオオルリアゲハは、
マリーゴールドの花びらに止まっている。
カラスアゲハの幼虫がキハダの葉で食事をしているのを見掛けたが、触らずにそっとしておこう。
こう見えても、私は生物学者の端くれだから、
生き物に対しての慈悲は人一倍あるのだ。
勿論、黒くてすばしっこいアイツにも。
「續博士、昼食の用意ができました。
今お召し上がりになりますか?」
「もう少し待ってくれ。
植物に水やりをしてからにするよ」
「かしこまりました」
「一緒に食べたい?」
「はい」
「じゃ、ワルツも手伝って」
「よろこんで」
……………………………
そして、約束の日。
妹のマナが家を訪ねてきた。
黄色いワンピースの上にカーディガンを羽織っていて、如何にも無邪気な女の子らしい格好であった。
「お姉ちゃん、来たよー!」
「いらっしゃい、いらっしゃい」
「ねぇねぇ、今日は夏用の新しいコーデがみたい!お姉ちゃん、連れてって!」
「んじゃ、車出すからちょっと待ってね」
「はーい!」
私は、一足先に地下駐車場へ降り、
kurosawa自動車製の深緑色のワゴン車に乗り込む。
今どき珍しい、マニュアル式(MT)の車だ。
起動した瞬間に発せられるエンジンの音が心地よい。
「二人とも、乗っていいよ〜」
地上で待機していたマナとワルツを乗せ、
都会に向かって全速前進。
向かった先は、都内で最も有名な大型ショッピングモール。
片道二時間掛かるが、店舗数も非常に多く、
何から何まで買いたいものが揃っているので、
行く価値は十分にある。
通販サイトで買えばいいだろって?
違うな。
私とマナは、本当に欲しい物は実物を見てからじゃないと買わないって決めているのさ。
現地に着いて車を停めたら、
マナが行きたがっていたアパレル店へ直行。
“カンタービレ”と書かれた看板の下には、
露出度の高い派手な衣装を着せられたマネキンが決めポーズをしながら並んでいる。
「いらっしゃいませ。
お探しのものはありますか?
今月から夏服フェアが開催されたので、
新商品も豊富に揃っていますよ」
入店早々、店員の機械人形に声を掛けられる。
買うつもりは無かったが、
店員に勧められるうちに購入意欲が湧いてきた。
しかし、夏服を買うにはまだ早い気がする。
ネイビーカラーのライダースジャケット。
これなら良さそうだ。
私が今身につけている、
翠玉の耳飾りとも相性が良さそう。
マナが選んだのは、ワインレッドのワンピース。
光沢のあるベルトがとても可愛らしい。
「ワルツも、欲しいものがあれば遠慮なく言ってね」
「お気遣い感謝します。私は大丈夫です」
「そっか」
「荷物をお持ちします」
「大丈夫、お気遣いなく」
会計を済ませて次に向かったのは、
世界有数のコスメブランド、“PLANET”。
そこに、以前からマナが欲しがっていた山吹色のリップとチークがあったので透かさず購入する。
そして私は、妹の笑顔を見ながらニヤけるのだ。
「二人とも、そろそろ帰ろっか」
私は、二人の手を引き、
ショッピングモールを出た。
その帰り道、後部座席で肩を寄せ合って眠る二人の姿を見て愛おしいと思った。

二章:夏季
大雨の降る六月。
私は、知り合いが経営している街外れの喫茶店に立ち寄った。
「いらっしゃい、ミサ。
貴女が来るのを待っていたわ」
入店して最初に声をかけてくれたのは、
店主の“オペラ”さんだった。
カウンター席には、
“美月ミナミ”という青年の姿もある。
彼は、とある財閥の御曹司で、
自身も大手企業の経営者として活躍している凄い人だ。
「やぁ博士、遅かったじゃないか。
今丁度、オペラさんと面白い話をしていたところだ」
「面白い話?」
「我々人間の人生観についてだ」
「なるほど。
では、ミナミ君の意見を聞かせてもらおう」
私はそう言いながら、いつものように抹茶フラペチーノを注文し、ミナミ君の隣に座る。
「僕にとって人生とは、選択の連続だ」
「ほうほう」
「後悔のないように生きたいってこと?」
「そうじゃない。
失敗も選択の一つとして捉え、
過去に執着せずに次へ進めってこと」
私は、抹茶フラペチーノを啜りながら頷く。
私には無い価値観なので、彼の言葉に感心した。
「オペラさんは?」
「私は、他人にとっての正しさよりも、
自分にとっての正しさを信じること」
「いいね、自分軸か」
「確かに、他人と比べても無意味だよね」
「私は特にないな。
今を生きるのに精一杯ってわけじゃないけど、
私は自分の事を知らなすぎるんだ」
「それじゃ、話題を変えよう」
窓の外を確認するが、
雨が一向に止みそうにない。
次の話題は、機械人形の変異体に関する話だ。
機械人形に感情(擬似精神)は必要か否か。
私とオペラは、どちらでも構わないという意見だが、ミナミは、偽りの感情は最早感情ですらなく、ただプログラムされた表面上の動作に過ぎないのだから、機械に人間のような感情を入れるのは無意味だと言った。
それなら、人間の場合はどうなんだ?
人間だって、感情のせいで色々と不利益を被っているというのにと私は思った。
それとも、人間に備わっているものは作り物では無いと、価値あるものだと言いたいのか?
「じゃ、ウチの子に感情を入れたらどうなるんだろうね?」
私が言う前に、オペラさんが透かさず口を挟む。
ウチの子というのは、
この喫茶店の従業員“ハイツ”の事だ。
型式番号“七〇〇一”、
アトラス製量産型Meロイド。
彼女も、ワルツと同じ機械人形なのだが、
ワルツとは製造元が異なる為、
型が同じでも、見た目の雰囲気は大分違う。
「今までと大して変わらないだろうけど、
身体能力等は著しく低下しそうだ。
人間には限界があるからね。
感染症に罹ったり、感情に左右されて動けなくなってしまう事だってある。
それに、精神的な配慮も視野に入れて考えないといけない。
機械にだって簡単に支配されてしまうのだから、
完全に設計ミスだよ」
「ミナミ君、そこまで言わなくても…」
「いや、事実さ」
「私、ミナミ君の性格が段々分かってきたよ」
「それって告白?」
「違うよ、ミナミ君は唯の知り合いだ」
「残念」
「おや、お二人さん、もう晴れたみたいだよ」
窓の外に目を向けると、
先程までとは打って変わって、
雲一つない青空が広がっており、
店内にまで陽の光が差し込んでいた。
「僕は、もう帰るよ。
明日も仕事があるからね」
「ご馳走様、私も自分家に戻るとしよう」
「二人とも、また来てね」
私たちは、オペラさんにお代を渡し、
喫茶店を後にした。
……………………………………
「ただいま、ワルツ」
「おかえりなさいませ、續博士」
空が暗くならないうちに帰宅すると、
いつものようにワルツが玄関で出迎えてくれた。
「夕飯出来てる?」
「いいえ、先ほどまで部屋の掃除をしていたので、
夕食の用意はできていません」
「ゆっくりでいいよ。
シャワー浴びてくるから」
「かしこまりました」
私は、一度寝室に戻って部屋着に着替えた。
服を脱ぐ度に、父親から受けた傷痕が気になって仕方がない。
特に、首筋に付けられた火傷痕が不愉快だ。
だいたい、葉巻の何が美味いんだ?
まぁ、いいさ。
家族に散々迷惑をかけておいて、
勝手に死んだ奴の事なんか知ったこっちゃない。
やはり、整形外科に行くべきか?
もう過去は振り返らないと決めたんだ。
明日にでも予約を取ろう。
大丈夫だ。
私には、妹のマナや皆んながいる。
それに、ワルツだって…。

三章:秋季
紅葉が咲き誇り、暖色系のコーデを着る人が増え、秋刀魚が美味しい季節。
現在私は、今月末に行われる国際生物倫理学会に向けて、国立電子図書館で生物学に関する資料を集めている。
わざわざ図書館まで出向いている訳は、
モバイル版や自宅にあるデスクトップでは、
観覧規制が厳しく、検索できないことがあり、
規制の対象にされている資料は、
電子図書館等で承諾を得てから見れるのだ。
そして私は、世界中から生物学の専門家が集まる学会の場で、遺伝子組み換え技術を利用したデザイナーベビーの促進についての論文を発表する事になった。
倫理学会と言っても、
学会は、倫理もへったくれもない連中ばかりだ。
私は手始めに、遺伝子組み換えの歴史に関する資料を手に取る。
遺伝子組み換えの歴史は、凡そ三百年まで遡る。
作物を利用したところから研究が始まり、
実験用マウスや、身近な動物でも成功した事から、それらの事例を元に、胎児の段階から人間に対する研究も進められ、デザイナーベビーという言葉が世に広まった。
今では、デザイナーベビーも当たり前になったが、出始めた頃は、世界中から大バッシングを受け、倫理的観点に基づく法律も立てられた。
しかし、文明の発達とともに人々の考え方も少しずつ変わっていき、機械人形の登場と同時期にデザイナーベビーの開発も白昼公然と進められるようになった。
勿論、それに対して反対的な意見も数多くある。
しかし、子供の能力が親の遺伝子によって決まるせいで、人生にまで影響を及ぼしてしまうだろうし、何よりも、できないことが多すぎるのは本人にとって辛いことだ。
そして、過去の人々がそういった者たちを迫害してきた歴史もあり、生まれ持った能力によって優劣をつけられてしまうのは、それこそ倫理に反するという肯定派の意見も分からなくない。
しかし、個人に合った生き方を選べるようになった現代と過去を比べるのは違う気もする。
それに、学会の六割は機械人形の変異体という、
そういった事情とはかけ離れた存在。
人間を超越した彼らに説得力がないのは明白だ。
しかし、彼らが私の話を最後まで聞いてくれるだろうか?
昨年の集まりでも同じ議題で話し合いが行われたが、技術を独占したい企業側と、
現状維持を求める研究者側とで熾烈な言い合いが繰り広げられた現場を知っている身としては、
あまり参加したくないのだが、
お偉いさんからの呼び出しという事もあり、
断る訳にはいかなかった。
勿論、学会の集まりはリモートで行われる。
参加者は私も含めて三十人。
発表もディベートも全て英語でやる。
憂鬱だな。
今日は、早めに帰ろう。
帰ったら、論文を作成しないと。
……………………
帰宅すると、ワルツの姿がなかった。
今日は、機械人形専門の病院でメンテナンスを受けている最中なんだっけ。
論文の事で頭が一杯で、すっかり忘れていた。
私は、誰もいないリビングを見つめる。
何だか寂しいな。
孤独には慣れていないんだ。
それよりも、早く論文を…。
私は、仕事部屋に篭って論文を書き始めた。
というか、デスクトップの起動が遅すぎる。
三十年前に発売された旧型だから仕方がない。
とりあえず、図書館で調べた内容を整理し、
自身の見解も交えながら書き進めるが、
一向に作業が終わらない。
「うぅ、誰か助けて〜」
弱気になりながらも、孤独な戦いを繰り広げ、
そして、ようやく論文を書き終えた。
デジタルウォッチで時間を確認すると、
深夜三時を過ぎていた。
ワルツはまだ帰ってきていないようだ。
寝室に戻ってフカフカのベッドで寝たいが、
三時間後には学会で、書き終えたばかりの論文を発表しなければならない。
それまで、何としてでも起きていなければならないのだが、良案が一向に思いつかない。
とりあえず、シャワーを浴びた。
朝食も食べた。
それでもまだ、二時間残っている。
またデスクに戻って、
発表の予習をしておこうか?
否。
私は、部屋着用のズボンのポケットから携帯を取り出し、妹のマナに電話を掛けた。

四章:冬季
季節は冬。
突然、ワルツが倒れた。
雪が降り積もる早朝の事だった。
擬似生命維持装置(コア)が停止し、
私が発見した頃には既に動かなくなっていた。
私はワルツを背負って家を飛び出した。
緊急医療センターに着いて早々、
ワルツは、機械人形専門科で治療を受ける事になった。
スクラップは御免だ。
彼女はまだ生きなければならない。
いや、生きて欲しい。
身勝手な願いだという事は分かっているが、
私はただ、彼女の無事を願い、
控え室で待つことしか出来ない。
「それでも私は…私は…」
緊急治療室から、治療を終えた医師が出てきた。
私は、手術台に乗せられたワルツの痛々しい姿を見てしまい、咄嗟に目を逸らしてしまった。
それに、どうも医師の様子がおかしい。
まさか、失敗してしまったのか?
「コアは無事でしたが、
思考回路を修復する事はできませんでした。
ですから、今まで彼女が築き上げてきた貴女との思い出はもう…」
震える声で、医師がそう告げた。
それに対し、「大丈夫です」と私は返答する。
ワルツに残された運命は二つ。
記憶が戻らないままの彼女を引き取るか、
ミサが引き取らずにスクラップされるか。
私は当然、前者を選んだ。
たとえ、記憶を全て失ってしまっていても、
私の目の前にいるのは、紛れもなくワルツ自身だ。
私は、生気を失ったワルツを家まで運び込む。
帰宅後、ワルツを仕事部屋に連れていき、
私の椅子に座らせた。
「ワルツ、私がわかるかい?」
いつものように話しかけるが返事はない。
「気にするな、また一から始めよう」
「……」
「大丈夫、大丈夫だから…」
「……」
私の瞳から涙が零れた。
これ以上は、我慢できなかった。
私は、ワルツを強く抱き締めた。
「ごめんね、ワルツ。ごめん、ごめん…」
程なくして、
スクラップ場の職員が家を訪ねてきた。
ワルツの回収に来たそうだ。
職員の説明によると、
前年度から機械人形に関する法律が改定し、
たとえコアを動かせるようになっても、
規定の条件に満たないだけで、
主の意思に関係なく、スクラップされると云う。
「そうか…」
これで、ワルツともお別れだ。
悔しいが、彼らを止めることはできない。
まさか、自分よりも先に居なくなってしまうなんて…
私はそれ以上何も言わず、ワルツを彼らに渡した。
職員に担がれながら去って行くワルツを、
私は見えなくなるまで傍観していた。
「さて、次はどうしようか?」
気を取り直して、
長年使っていた黄緑のノートパソコンを開く。
未開封のメールボックスに、
差出人不明のメッセージが一通来ていた。
[拝啓、愛しい人へ。
アナタがこのメッセージを読んでいるということは、私はもう、アナタの知っている私じゃなくなっているのでしょう。
名残り惜しい気持ちで一杯ですが、
この記憶が失くなる前に、
アナタへ私の言葉を遺そうと思います。
私はとても幸せでした。
私にとって、アナタとの日々は何よりも尊いものでした。
本当は、アナタの温もりを忘れたくはありません。
それでも、この想いは私が居なくなっても残り続けると信じています。
私が私じゃなくなる前に、
この想いが、どうかアナタに届きますように。
ありがとう。ありがとう。永遠に。
型式番号 九二五一五〇、
汎用型アンドロイド“ワルツ”より。]

END
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