いじめは悪くない

いじめを無くそうだの
差別を無くそうだの
綺麗事をほざくのもいい加減にしろ
殺しでもしない限り誰も止められない
周りに比べられるから
周りと比べて俯いてしまう
周りと比べなくたっていい
そんな台詞を口にしながら
弱者を見下し優越感に浸っている
自己満足の優しさも
それを繕う励ましも
いじめられるのと変わらない
どいつもこいつもそのうちに
どさくさに紛れ便乗を始める
便宜上の友達を友達と思ったことはない
偽善で塗り固められたお前を味方と捉えたことはない
今さら傷つくこともない
辺りを窺い、差別主義者の妨害を見る
それで満足できているとは思えないし
影でコソコソ写真に収めるくらいなら
みんなに紛れて蹴りに来い

何度言われれば
何度目を逸らせば
何度善行に媚を売れば
これを受け止めてくれるのか
切れる手首は残ってないし
いい加減に苦しいんだって
手元のキーボードでもスマートフォンでも
何でもいいから叩いてみれば
出てくるどんなハートフル映像にだって
漏れなく押される低評価数が物語るように
人それぞれの感性があって当然
蛆は食ってもウジウジ吐きはしない
だってもう分かってるもの
いじめたっていい
差別したっていい
いじめられたって仕方ない
差別されたって仕方ない
みんな人間なんだから

ほら
今日を記念日にしよう
並み以上の不幸を体験したくせして
並み程度の品だって書き出せないガイジの
心も気管も閉じたまま涙で水分補給して
独り細々と死んだ日に
みんな違ってみんな良い
なんて詩を掲げられている当面は
辱しめられる私を横目に君はカステラを食べればいい
気にすることなど何もない
いじめられる人間
皆が皆悪くないわけでもない
いじめられることに喜びを見出す人間だっている
死にたくて死ねそうな時には死にたいように死ぬ
私はそう決めてるから
世論や常識に流されず
生きたいように生きてほしい
言っている意味が分かるか
同情するくらいなら
引っ込んでろ