第22話

文字数 1,314文字

10月8日(日曜)午前8時55分・・・

メンバー全員は既に目を覚ましていた。

「ねぇ、そろそろ放送の時刻じゃない?」

「そうだな、聞き逃さないようにしないと・・・」

そんな会話の中・・・5分後・・・第2ステージの案内放送が始まる。

“ファーーーーーーンっ”

「どうも・・・ゲーム参加者の皆様、はじめまして私が、このゲームの案内人、名をYama通称“Y”と申します以後お見知りおきを・・・それでは、第2ステージの説明をさせて頂きます。今から約2時間後の午前11時丁度に、私共から戦闘兵(ソルジャー)を、ゲームに参加させて頂きます。このソルジャー達には、ある命令をしております。その命令とは、“ゲーム参加者の抹殺”です。ここで、この第2ステージのルールを説明致します。ルールは簡単、あなた達参加者は、明日の10日(月曜)まで、このソルジャー達からの攻撃から逃げ延び、生き残ることです。それが、第2ステージ通過の条件です。ソルジャー達には、心臓内部に特殊な超小型時限爆弾を取り付けてあります。爆弾と言っても、威力は風船を割る程度ですが、死にいたらしめるには、充分な威力です。
その時限爆弾はあなた達のタイムリミット、つまり明日の午前11時に起動します。なので、時間経過後の、ソルジャーの攻撃はありませんので御安心下さい。」

放送はまだ続いた・・・

「ここで一つ、あなた達参加者に、耳寄りの情報を、お教えしましょう。ここからは、直接第2ステージには、関係ありませんが、頭に入れておくのも、よいでしょう。現在138名の人間がこのゲームに参加しています。これはゲーム開始時200名から、既に62名のプレイヤーがゲームオーバーになった事を示しております。尚、現在、8名以上のチームは、6組存在しています。そして、次にこのゲームに参加するソルジャーの数は、ゲーム開始時同様200名です。これでは、現段階でゲームにならないと思いますので、攻略のヒントをお教えします。先ほど説明した、小型時限爆弾を強制発動させる、リモコンを島全体に20個程配置しております。リモコンを押した後、半径50m内で一番近いソルジャーを1人、倒す事が出来ます。このリモコンの使用回数は、それぞれ2回まで、計40名のソルジャーを倒す事が出来ます
尚、この放送は、3時間おきに放送時の生存者の人数を発表させて頂きます。それでは、これで放送を終了させて頂きます。プレイヤーの皆様、御健闘お祈り致します・・・」

そう言って一回目の放送が終了した。

「なんか・・・あっと言う間に終わったなぁ」

いろいろな事が、一度に降りかかって、みんな 頭がパンクしそうになっていた。

「とりあえず、ソルジャーが現れるまで後1時間とちょっとしかない。俺がリーダーになった以上、絶対にみんなでこのゲームをクリアするぞ!」

「そうね!」

「頑張ろうぜ!」

「頼むでリーダー(笑)」

より一層チームの団結力が上がった。
1人を除いては・・・
俺達のゲームはまだ始まったばかりだ。

・・・―第2部へ―・・

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