正の数・負の数の加法・減法
文字数 905文字
すまんねぇ香織。わざわざ付き合わせちゃって
良いよ。玲奈が数学苦手なのは知ってるし
う～ん。加法と減法が分からぬ
そこからかよ
どこが分からないの？
符号の付け方と計算の仕方をたまに間違えるんだよ…
うん、分かった。正の数には＋、負の数にはーが付いてるでしょ？式にするとこんな感じ
（＋１）＋（－２）
これの場合、絶対値っていう、数から符号を取った数…つまりこれで言う１や２。を足したり引いたりするの。
それは分かるんだけど、符号が＋かーか分からないんだよねー…
今の式で、１と２、どっちが大きい？
２…だよね
うん、正解。２っていうのは絶対値。正の数・負の数の異符号の計算では、絶対値が大きい方の数の符号が答えの符号になるから、答えの符号はーになるよ
なるほど！じゃあ答えはー３だね！
残念、不正解。
＋と＋、－とーの同符号の計算なら、絶対値を足すけど、これは異符号の計算。異符号の計算は絶対値が大きい方の数から小さい方の数を引くのが正しいの
じゃあ、２－１で１。
答えは１だ！
馬鹿、不正解。
符号をつけ忘れてる
あ、忘れてた！－を付けて、答えはー１だね！
正解。これで加法の計算方法は分かった？
うん！ばっちり！…多分！
何だか怪しいな…。
じゃあ次は、減法のやり方を教えるね
うん！
じゃあまず、この問題分かる？
（＋１）ー（ー２）
さっきと一緒の問題じゃん！－１でしょ！
これのどこが一緒なの。さっきのは加法、つまり足し算。これは減法、引き算でしょ
香織はーのところに、線を引いた。
（＋１）ー（－２）
いい？減法の計算は、加法に直してから計算するの。要するに、このーを＋にするって事
じゃあこの式は、（＋１）＋（－２）になるの？やっぱりさっきと一緒じゃん
そのままだと、計算した答えが変わっちゃうでしょうが。
ーの逆が＋。片方を逆にしたら、（ー２）の方も逆にしなければならない。
ー２のーを＋にすると？
＋２？
そう。これでこの式は、（＋１）＋（＋２）になった。
あとは加法だから、怜奈でも計算できるでしょ？
うん！符号は同じだから、答えの符号は＋。
１＋２＝３で、答えは＋３だね！
正解！よくできました！
これで加法、減法は終わり。覚えた？
‥‥‥‥
ゴメン‥‥忘れた‥‥‥
もう知らない
