第1話

文字数 794文字

高校デビュー・・・それは高校三年間でいかに生活するかできまってしまうものである。
中学校、高校、大学、大体この三つでデビューが決まる。真面目なのか頭がおかしい奴なのか陰キャかリア充か、すべてがわかってしまうのがこの自己紹介というものである。

(やばいなあ、高校生活どうしよう・・・)
日野蓮は中学時代はサッカーに打ち込んでいた。そんな人間性<キャラ>というものを作った。
だがしかしこの高校デビューをどうするか悩んだ。
現在、入学式が終わる頃だ。
「一年A組 日野蓮」
そしてA組へと向かった。
ざわざわ・・・。
(誰も親しい人いない・・・どうする俺・・・)
蓮は実はオタク陰キャであるのだ。そう中学時代はサッカーという陽キャという人間性で生きていた。
「それでは、まず自己紹介から始める」
(やばい・・・どうする・・・)
「えー、どんな感じ?!」
前のギャルどもが喋っていた。
「まぁ、普通」
「えぇーマジ!?全然見えないけど」
すると陽キャの中村が前に出た。
「野球に打ち込んでます」
これはモテるタイプだ。”サッカー””野球”この強豪二つはモテさの一部に入るのだ。(偏見)
でもサッカー部だったがモテてません。
(どうする・・・正直にしゃべった方がいいか?それとも人間性を作るか・・・)
この二択どうする・・・。
(やっぱ正直でいいだろう)
そう決心した。
(ええと・・・ホ○ライブとあのアニメと・・・そうだな・・・五○分の花嫁だ・・・これもいる)
彼はまだ知らないようだ。
そして時は来た。
「ええと趣味は・・・」
言い終わると・・・気まずい雰囲気。
(やばいぞ、これ・・・高校デビュー終わったんじゃないか?)
そして人間性はやばい陰キャオタクとなった。
(終わった・・・高校生活終わった・・・)
心は泣いています。
(まぁ・・・頑張ってみるか・・・)
蓮は高校デビューの”自己紹介”というので終わってしまった。
これからはやめようと決意した。

<完結>

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