3-10 邂逅の予感
文字数 1,394文字
真夜中。皓矢 の部屋。
祖父からリモートの要請が届く。それを承認すると暗い画面の中に険しい表情の銀騎 詮充郎 が映った。
すでに詮充郎 は皓矢 に話してはいない。自身のみで完結して笑い続けた後、通信は一方的に切れた。
今まで滔々と語られてきた、
だが、すでにそれは起きようとしている。
傍らに置いた、自分と同い年の父親の姿に視線を移した後、皓矢 は自らの掌に意識を集中させる。
青く、輝かしい羽を携えた鳥が