第3話

文字数 325文字

猫の譲渡会に行った一週間後、猫ちゃんは我が家にやってきた。
猫ちゃんは、初めての家なのに、まるで我が家に帰ってきたかのように、さあやと遊んでいる。

ホント、大人しくて、おりこうさん。

「さあや、名前なんにしようか」
「そうね〜、キキかルルって可愛くない?」
「オトってのは」
「なんでオト?」
「おとなしいから」
「単純すぎるよ」
「やっぱ、キキかルルのどっちかがいいよ」

猫ちゃんはキョトンとして、僕たちを眺めている。

さあやは猫ちゃんに聞いてみてる。

「ねえ、猫ちゃん。キキとルルならどっちがいい?」

「そんなの、分かる訳ないじゃん。
ねっ!猫ちゃん」

「にゃあああ〜お」
「にあああ〜お」
「あああ〜お」

そう言って猫ちゃんはさあやの膝の上に乗ってきた。

はい。あおちゃんに決まり。
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