しゃりおっと

文字数 2,163文字

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邪魔したら滅っ、ですよ?

俺は、緋色英雄。


魔人専門高等学校に在籍しているしがない普通の教師だ……表向きは。

しかーし、その実態は


「だれがよんだか知らないが、だれもがみんな知っている。その名は」

ますくまじーん!!!!!!
助けて、マスクまじーんw
むっ、今日も誰かの悲鳴が聞こえる!

さっそく行かねば!!



 都内某所



shariotto

どうした、何があった!
それが、あそこにいる女の子が石とか車とかビルとか色んなものを飛ばしてきていて町がめちゃくちゃになってしまって……w
なに! それは一大事だ…………
って、それもう軍隊が出てくるレベルの一大事じゃないか!!??
だから、だからお願いです助けてください!

私たちのマwスwクw魔w人wさwーwんwww






はっ、そうだった!

こんな時に自ら動くのが俺があこがれた真のヒーローだったんだ!

ヒーローであるはずの俺が町の一大事を軍に任せようだなんて、なんて愚かだったんだ!

shariotto

いまいくぞ!

マスク魔人、出動!!



現場




shariotto

その場につくと、そこはひどいありさまだった。


ビルは倒壊し地面はひび割れ、街の中央だった場所には最新型エアコン100万個分くらいの大きなクレーターができていた。


shariotto

な、何という事だ……みんなは無事なのか!?
あ、緋色さ……じゃなかった、マスクマンさんw
すまないが状況を説明してくれ
えっとですね……迷子になってたらしい女の子に男の人が話しかけたら、その女の子が泣き出して、しかもその子が魔人だったらしく…………
なるほど。

その少女はいきなり話しかけられてびっくりしたんだろうな…………男性も可哀そうに

そうですね。せっかく彼が


『どぅふふふふ、まいスイート純白幼女ちゃーん!! 吾輩と一緒に大人のカルピスを飲もうジャマイカ!!』


……って話しかけてあげてたのに

いや、どう考えてもその男が悪いだろう!!!??
というか、えっ!?


一緒にってその男も大人のカルピスを飲むつもりだったのか?

さぁ……わたしからは何とも……
……と、とにかくその少女をすべからく保護せねば




 ヒーロー、迷子少女と相対す





shariotto

君が迷子になって変態に襲われかけていた女の子か?
ひっ! こ、来ないで……
大丈夫だ。俺は……
変態が仲間を連れてきたー!!
石やら煉瓦やらが飛んでくる

shariotto

ち、違うぞ!?

俺は正義の味方、君を助けに来たんだ!!

ひうっ!!

マスクをつけた不良さんがにじり寄ってくるです!!

ぐさっ!!!!!!!!!!!!
初めて面と向かってマスクをけなされた……

shariotto

お、おれは不良に見えるのか……?
それは、彼のアイデンティティーを崩壊させるほどの衝撃だった。

shariotto

そ、そうなのか……この姿は不良のように見えるのか……
マスクマンはダメージを受けすぎて立ち上がれない!!

shariotto

マスク仮面w!!
そこへ周りにいた人々の声が届く

shariotto

あなたはマスク仮面w、ヒーローなんでしょw!!
だったらだれかの言葉に惑わされないでw!
ヒーローwだったら、たとえどんなに傷ついても誰かを守り助けなくちゃダメじゃないですかーw!!
はっ!! そうだった
俺がヒーローにあこがれたのは、たとえ傷ついても、くじけそうになっても最後にはだれかを助ける姿に感銘を受けたからだった。

shariotto

だったら、たとえ嫌われたとしても助けないとダメだよな。


俺は進む


彼女が起こす、猛烈な斥力の中を能力で耐えながら進む。


俺と彼女の間の距離、たった3メートルの空間を必死で進む。



高々三メートルに必死になっている俺を、まわりの人々は笑うだろう。


それでも、この3メートルは彼女が作ってしまった心の壁なのだ。



だったら俺は進まなければならない


なぜなら……

shariotto

アイ・アム・ヒイィイイィイイィロおおおおおぉおおぉぉおぉおぉぉおぉぉおぉーーーーーーーー!!!!!!!!
その瞬間、おれの手が彼女に届いた。

shariotto

ひっ!?
彼女は逃げようとするが、俺は柔らかい毛布のような防御壁で彼女を包む

shariotto

あっ…………
迷子になって淋しかったんだよな、心細かったんだよな。
寄ってくる人がみんな怖く見えたんだよな……そりゃ、君はこんなに幼いんだからしょうがないよ
……
君が誰か助けを求めていたのは分かる。


本当に誰も求めていないんだったらむしろここ……君の一番そばでこそ、能力が発動できないとダメだからね。

ひぐっ……
もう大丈夫だ、俺がちゃんと母親のもとに届けてあげるから
……でも……わたし、お兄ちゃんにひどいことした……それにこの町にも…………
大丈夫、それぐらいなんてことないさ
だって俺は、ヒーローだからな
う、うわああああああああああああああん!!!






その後、彼女は能力を発動することはなくなり母親のもとに帰ることができた。


めでたしめでたし。



ちなみに俺はというと…………

shariotto

マスク魔じーんw

ここの修復が終わったらあっちもお願いねー

い、いや……さすがにそんな一遍には……
かっこよかったなー

彼女が破壊した町の責任を取らされそうになってた時に


「彼女をこんな風にしてしまったのは、ヒーローである俺が来るのが遅かったのが原因だ! だから全責任は俺がとる!」


って啖呵を切ってた姿

はっそうだった!
ってわけでお願いしますね、マスク魔人さんw
えっ嫌だからさすがに全部は……っと君は
ああの……ありがとうございました チュ
…………えっ!?
彼女のキスはうれしかったが、懲戒免職という言葉が浮かんでしまった。



ふぃn

shariotto

そこまでです!!

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登場人物紹介

緋色英雄


男、24歳


能力;アイアムアヒーロー

自分がスーパーマンのようなヒーローに憧れた結果身についた能力で、マスクをつけると、防御壁を張れるようになる。

大きさは自分の体くらいが限界だが、ダイヤモンド並みの硬さをほこり、さらに、英雄の気持ち次第でさらに固くなったり、柔らかくなったりと、応用もきく。


人物

魔人専門高等学校の教師をしている青年で、正義感の強い熱血漢。子供のころからヒーローというものに強いあこがれをもっており、ヒーローになりたいという願望の元に魔人に目覚めた。

仕事が終わると、仮面をつけて正義の味方、マスク魔人として活躍しているが、仮面をつけているだけなので、同僚や生徒たち、近所の方々にはバレバレで、本人がばれてないつもりでいるのを面白がっている節がないわけではないが、英雄の人柄もあってか誰もその正体について言及しない。

生徒や保護者からの評判も良い。しかし、思い込みが激しいのが玉に瑕。


殺意の理由

相手を修正するため


作者:knavery

「ここどこ……ひうっ!?」


名前:フィーア


性別:女(5才)


特殊能力:こ、来ないで……

 彼女を中心とした直径1メートルから3メートルの空間(茹で玉子の白身みたいな範囲)にある対象を任意の方向・速度で弾き飛ばす。

 一部分でも範囲内にあれば、人でも物でも光や魔法でも対象にとれる。

 空間の強度は、攻撃特化魔人の本気の一撃でなんとか貫ける程度。

 ただし、無理矢理壊されるとその反動で心も壊れる。


設定:

 とにかく人見知りで臆病な女の子。

 迷子になり、その心細さと恐怖から魔人化した。

 人が近づいてきたり話しかけられたりすると、必死で逃げる。

 魔人の脚力で逃げるので、さらに迷子になるという負のスパイラル中。

 追い付かれると、能力を乱発する。 


動機:近づいてくるから


作者:しゃりおっと

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