あらすじ

文字数 617文字

「人とは違ったことをして」目立ちたい中学一年生、的場矢射子。
恋には無頓着だったヤイコが見つけた初恋の相手はクラスメイトの平岩和馬。
地味な存在だけど、独特な雰囲気がタマラナイのだ。
「目のつけどころが違うね!」と友達に言われ、「さすが、アタシ!」と有頂天のヤイコ。
クラスでは目立たないカズマだったが、特別な力があった。とにかくプレゼントのスケールが大きいのだ。
最初のデートでは、ヤイコのために時間をストップして夜景をプレゼントする。
「こんなプレゼントしか出来なくてゴメン」と謝るカズマに、言葉が出ないヤイコ。
スゴい能力を持ったカズマだが、どうやら「誰かのために」しかパワーを使えないらしい。
ヤイコが「海が見たい」と言えば瞬間移動でハワイにいる。「空を飛べたらいいな」とつぶやけばフワリと体が宙に浮き、鳥のように飛ぶことができた。
こんなカレシ、「目のつけどころが違う」どころの話じゃない! 友達に相談したくても、他人に知られてしまったらカズマがどこかの研究所に連れて行かれ、閉じ込められてしまいそうで怖くて言えない。
だが、突然カズマの超能力は消えてしまった。カズマはごく普通の中学生に戻ったのだ。
そのせいか、カズマのオーラのような独特な雰囲気も消えてしまったように感じるヤイコ。
カズマは「もう何もプレゼントがない」と泣き顔になる。ヤイコもちょっぴりガッカリしていた。
それでもホッとするヤイコ。これで普通に堂々と友達にカズマの話ができる、と。
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