第2話

文字数 399文字

佐賀牛特Aランプ肉と、かつおのたたきが競っている。
佐賀牛特Aランプ肉が、優勝……と思われた刹那、追い上げてきたレモンサワーが並び、ほぼ同時にゴールした。
わあっ……割れんばかりの歓声が上がる。

スマホの着メロで、目が覚めた。
画面を見る。え? 会社から?
電話に出ると、上野SVだった。

「園田、どうした。メッセがずっと離席中だぞ」
「ええ!?」

慌てて時計表示を確認する。ゲッ、14:45。
目覚まし鳴らなかったぞ、なんで?

「あああの、すみません」
「具合でも悪いのか」
「あ、いえ、休憩中に寝てて、つい寝過ごしてしまって」

こういう時、そうなんです腹痛でトイレにこもってて、とか言えばいいのに、馬鹿正直な園田はどうしても嘘が付けないのだ。

「おいおーい、園田よ(怒)。今振ってる案件、15時半までに出来そうか」
「あ、はい、あと20分ほどで、出来そうです」
「じゃあ、頼んだぞ」
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