1 文明の要素(エレメンツ)

文字数 633文字




人類は、文明により発展しました。
文明とは、高度に知的な社会生活の様式(かたち)です。

知性とは〝種を植えれば実が採れる〟といった、
因果関係の法則を発見・活用する能力です。
知性が可能とする技術は、社会を豊かで複雑にし、
政策を必要とさせて、文明を生み出しました。
そんな文明の6要素は、3つの文明活動要因と、
3つの内外環境要因といえます。




知的活動には〝知る・決める・行う〟の三段階があり、
社会の文明活動もそれに応じて分類できます。
文明活動の本体は、全ての人々が生活に必要な
富を作り、分けて営まれる経済・社会活動です。
〝因果法則を知って活かす〟科学・技術は、
富の生産に役立ち、経済・社会活動を豊かにします。
〝皆で動けるよう決める〟制度・政策は、
富の配分に役立ち、経済・社会活動を健全に保ちます。

ただし、文明活動には内外の環境条件が必要です。
まず技術は、施設や製品などの物的資源に
具現化されないと、社会活動を豊かにできません。
また政策は、健康や教育という人的資源を通じて
実現されないと、社会活動を健全に保てません。
さらに、新技術の開発や普及には資金などを要し、
政策による助けが不可欠ですが、その際には、
資源や市場などの自然・社会環境が大きく影響します。

以上の6要素を覚えやすく言い換えると、
〝知る・する・決める、ヒト・モノ・環境〟となります。
これら6つの要素(エレメンツ)または要因(ファクターズ)
六芒星(ろくぼうせい)(✡)の上に並べてつなげたら、
社会について意外なほど多くのことが分かる、
便利な文明理論(仮説)を発見できました。

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