3 文明の循環(サイクル)

文字数 758文字




長期的には、技術が進歩すると、
経済・社会活動は拡大・省力・複雑・加速化するので、
政策もまた、必要なら大勢で動くが衆知も活かせるよう、
国際化など広域化と共に、民主化など分権化します。
そのような文明の循環(サイクル)により、
これまでも国家の発展や民主化が進んできました。
そして今では国連が、国や自治体だけでなく、
会社や市民にもSDGsへの参画を呼びかけています。




また、ある技術段階において利害調整政策を極めると、
その限界を越える新技術導入政策が必ず必要になります。
農耕は文明を生み、動力は世界に広げ、
電算は地球的限界への到達の衝撃を和らげました。
しかしそれだけでは、SDGsが求めるような
惑星文明の持続的発展は確保できません。
今、地球環境の限界や社会経済の複雑化、
健康水準の低下、制度変更の加速化が課題です。

一方、AIは人智を越える因果法則の発見と活用により、
新素材・動力やIoTとビッグデータ処理、知能ロボット、
生物工学、先進医療・教育などの〝実現技術〟を通じて
それらの課題を解決できる、新たな〝画期技術〟です。

AIは経済・社会活動における機械操作や対人業務に加え、
技術開発や政策提案も含む人的役務(サービス)を代行・支援できます。
それは原動機(エンジン)や電算機を体内含む自然・社会環境に優しく、
生態系や人体を機械のように修復・改善できる技術です。

人工知能は人工物と自然物、文明と環境の間の壁を除き、
良いとこ取りで文明の持続可能性を高める技術であり、
全ての政策分野における社会課題の解決に役立つ、
〝環境親和技術〟〝持続可能性技術〟といえるでしょう。

そこで近年、狩猟・農耕・工業・情報社会に続く
AI社会を作るSociety(ソサエティー)5.0や、
行政から社会活動へと情報社会完成・AI社会建設を広げる
DX(デジタル・トランスフォーメーション)政策が生まれました。
これもまた文明の循環(サイクル)の必然といえましょう。 



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