第3話 ヒロインのピンチ!
文字数 2,636文字
高校デビューには見事失敗したが、それでも私は生きなければならない。
私はすみれに慰められながら、講堂へと足を運んだ。
私はすみれに慰められながら、講堂へと足を運んだ。
講堂の壇上にはヒップホップスタイルの服装のダンディーな先生が立っていた。
ダンスの講師だろうか?
すごいノリの軽い先生だ。
さて、諸君はここで三年間たいあっぱーとして勉学に励むわけだが、まず何より大事なのは、一生モノの仲間、つまりパートナーを見つけてたいあっぷすることだ! たいあっぷ学園は創立三年の歴史の浅い学校だ! だからこそ、一人ひとりがベンチャースピリッツを持って、失敗を恐れずチャレンジし続けることが重要だ! オーケー?
茶羅先生からはどうやら情熱を持った熱い先生のようだ。
こういうのは嫌いではない。
こういうのは嫌いではない。
変な名前の理事長が壇上に上がる。
名前は変だが、理事長は若々しく20代前半の黒髪ロングの清楚な美女だ。
名前は変だが、理事長は若々しく20代前半の黒髪ロングの清楚な美女だ。
みなさん、おはようございます。数ある高校の中から、歴史の浅いこの高校を選んでくれたことに心から感謝します。そんなあなたたちの誠意に応えるため、私も正直に隠し事をせずお話しなければならない事があります。
理事長の語り口に、講堂はシリアスな雰囲気に包まれる。
!?
……
ええええええええええええええええ?
……
ええええええええええええええええ?
茶羅先生が壇上に上がって理事長に詰め寄る。
その表情は真っ青になっている。
どうやらネタではなくマジのガチっぽい。
その表情は真っ青になっている。
どうやらネタではなくマジのガチっぽい。
講堂中に茶羅先生の絶叫がこだまする。
ようやく事の重大さを理解した生徒達は、ざわざわとざわめく。
「ど、どういう事?」
「もしかして私たち、高校中退になるわけ?」
「そ、そんなの嫌だよ……」
ショックのあまり泣き崩れる女子生徒らもチラホラといる。
講堂内は大混乱に陥った。
壇上には先生たちが理事長に詰め寄っている。
私とすみれはとりあえず外の空気を吸って落ち着こうと講堂を後にした。
ようやく事の重大さを理解した生徒達は、ざわざわとざわめく。
「ど、どういう事?」
「もしかして私たち、高校中退になるわけ?」
「そ、そんなの嫌だよ……」
ショックのあまり泣き崩れる女子生徒らもチラホラといる。
講堂内は大混乱に陥った。
壇上には先生たちが理事長に詰め寄っている。
私とすみれはとりあえず外の空気を吸って落ち着こうと講堂を後にした。
私とスミレは校内中央にあるベンチに座って青い空を見上げていた。
その時だった。
何やら女性の大きい声が聞こえる。
この声には聞き覚えがある。
白銀エリイだ。
私とスミレは、声がする方へと駆け寄る。
白銀エリイは、ボディガードであったはずの黒服に両脇を抱えらえれていた。
あきらかに穏やかではない光景だ。
白銀エリイの目の前に対峙しているのはオールバックで眼鏡をかけた、インテリチンピラっぽい男性だ。
その時だった。
何やら女性の大きい声が聞こえる。
この声には聞き覚えがある。
白銀エリイだ。
私とスミレは、声がする方へと駆け寄る。
白銀エリイは、ボディガードであったはずの黒服に両脇を抱えらえれていた。
あきらかに穏やかではない光景だ。
白銀エリイの目の前に対峙しているのはオールバックで眼鏡をかけた、インテリチンピラっぽい男性だ。
エリイはブルブルと震えている。
無理もない。屈強な男に抱えられてチンピラに脅されて、普通の女の子なら耐えられないだろう。
無理もない。屈強な男に抱えられてチンピラに脅されて、普通の女の子なら耐えられないだろう。
ピシャ!
間髪入れずにチンピラはエリイの頬を叩く。
間髪入れずにチンピラはエリイの頬を叩く。
トントン。
チンピラの肩を後ろから誰かが叩く。
チンピラの肩を後ろから誰かが叩く。
チンピラは鈍器の様なもので頬をぶったたかれて吹き飛んだ。
私こと高尾ナツは、黄金の塊を片手に黒服共に対峙する。
私は啖呵を切って、超スピードで黒服の間合いに踏み込むと、金塊を黒服の脇腹にぶち込んだ。
メキメキメキ!!!
アバラの折れる音に一瞬遅れて、黒服が吹き飛ばされる。
私は態勢を変えると、袈裟斬りでもう一人の黒服の鎖骨を粉砕した。
尋常ではない動きに黒服たちは後ずさる。
メキメキメキ!!!
アバラの折れる音に一瞬遅れて、黒服が吹き飛ばされる。
私は態勢を変えると、袈裟斬りでもう一人の黒服の鎖骨を粉砕した。
尋常ではない動きに黒服たちは後ずさる。
黒服共は使命感かはたまたプライドのかけらが残っているのか、私を睨みつけている。
なので私から交渉の口火を切る。
なので私から交渉の口火を切る。
私はぽいっと金塊を投げる。
黒服は金の羽子板を拾って検分する。
純金で出来ているのを確認すると、黒服はけが人をリムジンに乗せて去って行った。
黒服は金の羽子板を拾って検分する。
純金で出来ているのを確認すると、黒服はけが人をリムジンに乗せて去って行った。
私は腰が抜けてへたり込んでいる白銀エリイに手を差し伸べた。
エリイは私の瞳を見つめると、がばっと抱き着いてきた。
エリイはとてもいい匂いがする。
すうううううううううううううううう。
ふう……。
すうううううううううううううううう。
ふう……。
私はすみれの方を向く。
こうして高校生初日は廃校とか喧嘩とか色々あったけど、友達が出来たのでまあまあいい一日と言えるだろう。
あ、ななみにリプ送ろう、エリイとのツーショット写真付きで。
あ、ななみにリプ送ろう、エリイとのツーショット写真付きで。