第15話

文字数 649文字

夢王たちの宴■第15回異世界で生物楽器ビブラフォーンプレイヤー狩りが実行。見張りが報告。 タワーシップが出現し、後に、左手が輝く男が発見。道化師マリクは 一人つぶやく。彼は「神の左手」伝説の男なのか?
夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー■第15回


「マリクさま」

マリクが、ビブラフォーンプレイヤー狩りを命令していた道化師の一人が来ていた。



「どうしたアリソン」

 アリソンは、マリクの手下である。



「リソーナ地区を見ていた道化師から、連絡があったのです。巨大な

船が実体化しようとして、失敗したようです」



「あたりには人はいなかったのか」



「どうやら、その道化師だけだったようです」



「それで」



「その実体化しようとした空間に、一人の男が倒れていたそうです」



「で。その男はいかがした」



「ご心配なさらないで下さい。ちゃんと、追跡者をつけました」



「そうか、そいつもビブラフォーン・プレイヤーにさせようか」



「しかしながら、一つ、気になることがあります」



「何だ」



「そやつの手が、輝いていていたそうです」



「それは、右手か、、あるいは、左手なのか」



「左手だったようです」



「左手、、神の左手だ!」



 おもわず、マリクは叫んでいた。



「えっ、何ですって」 アリソンは問いかえす。



「いや、いや、おまえは気にする必要はない。よいか、その男は絶対、私の前に連れ

てこい。わかったおるな」



「はい、わかりました」



「伝説のジェイ・ポラードか、、、、神の左手か」



道化師、マリクは、独りごちた。

(続く)

1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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