(二)-20

文字数 216文字

「ではもう残った一人が持っているのだろう。そう難しくない推理だな」
「そいつは私が殺しました」
「なら持っているのは君ではないのかね」
「それならここにはいませんよ」
「確かに。しかし、私の所へ来ても金のありかなんて知らんぞ」
「冗談でしょ」
「どういう意味だ?」
「今回の襲撃事件、波川警備の社長の発案で、私が実行しました」
「そうなのか。では金は社長が持っているのではないのか」
「金を社長に渡すのは私の役目です。ですが、金がないのです」

(続く)
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