「抹茶入り緑茶はやっぱりおいしい」

文字数 477文字

前回のあらすじ


最終戦闘に突入する為、魔王の部屋へ訪れる勇者。

高らかに宣言しながら踏み込んだのだが、そこに待っていたのは決められた台詞すら読み上げられないヘタレな男性。

果たして勇者は2週目を迎えられるのか。そもそも戦闘BGMは用意されているのか。
寿司屋の緑茶はなぜあんなにもおいしいのか。
………………。
………………。
ちーっす。お茶お代わりいっすか?
お前、先月倒したよな?
そっすね。でも、それで完全消去されるわけにはいかんでしょ。2週目あるし、イベントも出てこないといけないんで。
雑魚ならともかくオレら四天王は替えが効かねーんで。
(そういうもんなのか?)
(そしてなんで俺は魔王とちゃぶ台挟んで茶を飲んでるんだ?)
あの……。
……何だ。
ごめんなさい!!やっぱり無理ですぅっ!!!
おい、待て!逃げるな!!
(走って逃げ出したぞ!?魔王速すぎだろ、俺カンストしてるのに追いつける気がしない……!!)
(カーテンの裏!?あんなところに質素な扉とか何なんだ!!?とにかく奴を倒す為にも追うしかないな!!)
あー、もう、こぼれてるじゃないっすか。片付ける身にもなってくださいよ。
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登場人物紹介

・勇者
Lv99、片手剣、バランス型
レベリングも終わり武器防具等のアイテム全て収集済み。
二週目新要素を求めラスボス戦へ挑む。
パーティ組めるゲームなのにぼっち参戦。レベル上げて物理で殴る。

・魔王
ロッド、スピード&魔法型
先代(父)が急死した為、即席で後を継ぐ羽目に。
臆病で心優しくて家庭的。おい誰か下克上してやれよ。
システム上、パーティで一番強いキャラにレベルが合わさる為、戦ったところで勇者は彼に勝てない。このことは誰も知らない。

・モンク(四天王)
Lv20、ナックルダスター、パワー&土属性
大ざっぱで人情厚い。先代を慕っており、魔王のことも小さい頃からよく知っていた。
25レベの勇者にあっさり倒された過去がある。尚、周回用に四天王は復活します。

・テイマー(四天王)
Lv38、契約陣、使い魔&風属性
生真面目で苦労性。効率厨。何事も難しく考えてしまう。
使い魔は「白狼」。四天王入りしてなかった頃、バグで契約してしまうもレベルが足りず扱えないという悲劇を起こす。
四天王募集に使い魔が勝手に応募し、以後使い魔にパシられながら四天王してます。

・ドラグーン(四天王)
LV63、弓、ドラゴン&炎氷属性
無口無表情のロリ。お菓子大好き人形大好き。一番大好きなのは相棒のドラゴン。
警戒心の強いドラゴンが魔王に懐いたことから、この人について行こうと決めた。
炎魔法と氷魔法を使い分けてくる為、PL挫折要素でもある。

・ナイトメア(四天王)
Lv77、魔晶石、夢魔法&闇属性
軽い口調とノリの目立つ青年。メシウマ。
夢の中に引きずり込んでじわじわと精神的に追い詰める攻撃。PLにダイレクトアタック。
MPを吸い取ったり状態異常だったりと地味に嫌らしいわ固いわで、結構な鬼畜仕様。

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