結)

文字数 206文字

 お父さんのご位牌(いはい)には、「泥」という文字が刻まれた。これは「泥水の中を一生懸命に動くさま」を表している。この文章は、次男の私が記している。


 もはや遺書も、何も遺さず死んでいった。密葬だった。鬱も患っっていて、金銭苦。仕事では誰もが嫌がる部署に居た。しかし【孤独感】に殺害されたのだと思う。
「死人に口無し」

 置き去りにされた、タオルを繋げくくったものには、生々しさを感じた。誰と居ても独りだったのだろう。
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